【みのお森の学校】第9回「森のいろんな仲間たち」
5月15日(日)、みのお森の学校第9回目講座は、いつもの箕面文化交流センター会議室から場所を変えて、箕面ビジターセンターで行われまました。9時30分、受講生はいつもより30分早く阪急箕面駅前に集合。快晴。気温23度。前年度修了生のうち、昨年都合でこの講座に出席できなかった補講生2名も加わり、タクシーに分乗してセンターへ移動しました
さて、午前の講義。タイトルは「森のいろんな仲間たち」。講師はみのお山麓委員会事務局長で自然観察指導員の高島文明さん。「花が好きな人は手をあげて!」「鳥が好きな人は手をあげて!」。「じゃ、虫の好きな人は?」「アオムシは?」「花は好き、鳥は好き、でも虫はダメ・・・もし、すべての虫がいなくなったらどんな春がやってくるのでしょうか?」・・・。答えは、『沈黙の春』です。「すべての生き物たちは、互いにつながりあいながら生かし生かされる存在なのです。虫のいない世界は鳥も鳴かない世界なのです」―――あなたはそんな世界がいいですか? それが本日の講義のテーマでした。
それから受講者は2班に分かれて展示室に移動し、ビジターセンターの田中、長井両解説員に箕面の動植物の標本、はく製や写真など豊富な展示物を解説していただきました。
午後は「里山新発見」。ビジターセンターから箕面駅まで、森の中を歩きながら、受講生が互いに気づいたことや学校で勉強して得た知識を指導員役になって全員に説明をするという授業。「早めにやってしまった方が楽になるよ。まだ半分の人は済んでいないよ。」時おり発せられる中瀬校長のプレシャシャー(?)に、受講生は緊張気味でしたが、ハイキング道を進むにつれて、「ハーイッ、私がやりまーす」と手が上がり、思いおもいにそれぞれの「気づき」を披露しました。葉っぱの色素について専門的に説明する人、「ヤマザクラ」の種子を掌の上のせてみんなに見せてくれた人、ヘビ模様が不気味な「マムシグサ」について解説してくれた人、淡いピンクの花を咲かせる「タニウツギ」は茎が空洞だから、空木(うつぎ)と言うの、と教えてくれた人、など。「講義を通じて森への関心が膨らみました」「みのおの森に元気をもらいました。森の学校に入学して本当によかった」とスタッフにはうれしい「気づき」を話してくれた人もいました。9月に始まった第11期「みのお森の学校」もいよいよ次回、最終回を迎えます。(レポート成瀬)