オオサンショウウオを下流の市街地で見つけた場合は、さわらないでください!
このところの大雨の影響で、箕面川の下流でオオサンショウウオが発見されるケースが発生しています。
下流の市街地で見つけられた場合は、さわらないでください。
下流で見つけた場合は、きたない水の中にいるので、かわいそうだと思い、個人の判断で上流にはなすケースがありますが、絶対に個人の判断で行わないようにしてください。
天然記念物保護課によると、箕面川のオオサンショウウオの数は約200頭だそうです。
現在のところ、箕面川では外来種及び混血は確認されていません。
ただし、淀川の下流域では、中国産が確認されており、もし、箕面川に外来種や混血が持ち込まれると、箕面川上流域の生物多様性が失われる可能性があります。
上流域の箕面川などに、持ち込まないなどの注意が必要です。
箕面川や勝尾寺川などの上流の清流で見つけられた場合は、そのまま静かに見守ってください。
勝手にさわったり、動かしたりすることは禁じられています。また、顔の前に手をだすと鋭い歯でかみつかれてけがをする恐れがありますので注意をしてください。
下の写真は、上流域のオオサンショウオです。(撮影:木山雅博)
下の記事は、大阪府北部農と緑の総合事務所のホームページから引用させていただきました。
◇オオサンショウウオについて
Q1 オオサンショウウオってどんな生き物?
A1 世界最大の両生類で、世界中でも日本を含め、アメリカ、中国の3種しかいないそうです。大きいものでは1mを超えるものもいます。貴重な生き物として、国の特別天然記念物に指定されています。
Q2 どこに棲んでいるの?
A2 主に山間部を流れる清流に棲んでいます。川岸にできた横穴や大きな岩のすき間などに潜んでいます。 (日本では岐阜県以西の本州と四国、九州の一部に生息が確認されています。)
Q3 エサは何を食べているの?
A3 小魚や沢ガニ、カエル、水生昆虫など何でも食べるそうです。夜行性ですので、夜になるとエサを求め、巣穴から出てきて、目の前に来るのを待ち伏せて食べます。オオサンショウウオは大きくなると、川の生態系の中では、一番強い生き物だそうです。
Q4 いつごろ、どこで生まれるの?
A4 8月終わりから9月いっぱいにかけて、産卵するそうです。産卵の場所は、ふつう、住みかより上流の岸辺の深 い横穴などです。卵は、1匹で300から700個ほど産むそうです。卵の直径は5から8mmですが、水を含むと20から25mmになります。外側のゼラチン質の保護膜で守られた卵は、数珠のようにつながっています。