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山なみ通信

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未来につなぐ森づくり #箕面の森の守りびと

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9月18日、行政や市民団体が参加して、被害が増えている「ナラ枯れ」被害に関する情報交換会を行いました。

国や大阪府、箕面市の行政関係者の他、箕面公園管理事務所、大阪府森林組合、NPO山麓委員会ナラ枯れ防止PTのボランティアスタッフなど20名が集まり、9月18日午前に「ナラ枯れ」被害に対する情報交換会を行いました。

この情報交換会は数年前から行っていますが、「ナラ枯れ」被害の急拡大防止を目的として、行政や市民団体などが情報や意見交換を通して「協働」の取り組みを行うための重要な「場」となっています。

ナラ枯れ連絡会

箕面では、「ナラ枯れ」被害防止以外に「シカによる食害」防止の取り組みなど、行政と市民団体との「協働」の取り組みが多く行われています。

「ナラ枯れ」被害の状況把握については、ナラ枯れ防止PT(座長/竹田光廣さん)が中心となって、毎年、枯死が多く発生する夏季に(大汗を流しながら、急峻な山に登り)確認しています。これらは、行政だけでは出来ないことであり、行政はその後の「伐倒くん蒸処理」などに注力するなど、一定の役割分担を行っています。

その結果、放置しておくと毎年級数的に急拡大する「ナラ枯れ」被害が、比較的緩やかな拡大に抑えられています。具体的には、昨年度枯死木152本に対して、今年は257本となっています。

放置しておくと既に箕面の山は、夏でも赤茶色になっていたことでしょう。

ただ、それでも「ナラ枯れ」被害は増えており、被害を受けても生きている木を含めると被害総数は830本以上になっています。

無題

今回の意見交換会では、枯死木や被害生存木の樹種や幹周りや場所など、被害の状況をある程度把握するとともに、今後、いかに効率的に、被害の急拡大を防ぐかなどの意見交換を行いました。伐倒くん蒸処理を行うにも財源が必要です。

名勝箕面山として、山なみ景観保全地区として守ってきた箕面の山間・山麓部の森、民有地でも多くの山林所有者が「自然緑地」指定に同意している山麓部の森です。

「ナラ枯れ」被害の拡大と限られた財源など、困難な課題に直面していますが、出来る限りの実現可能な対策実施が求められています。

また、意見交換会の中では、昔は人が薪炭や落ち葉を肥料として活用していた里山が放置され大径木(老齢木)化しナラ枯れ被害が増えていることから、その観点からコナラをシカの口が届かない高さで切り、材としての利活用を行いながら萌芽更新を促進することの必要性などの意見も出されました。

「ナラ枯れ」被害の拡大を契機として、多くの市民に箕面の山間・山麓部の森にもっと関心を持ってもらい、箕面の里山を守り、育て、活かす活動にご協力ご支援をお願いしたいと考えています。

カテゴリ:生き物の多様性保全,明治の森箕面自然休養林管理協議会,ナラ枯れ被害防止

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投稿者:sanroku

投稿日:2014年09月19日 18時間59分01秒