箕面ビジターセンターで自然観察会「木の実を見つけよう!」を開催しました
9月30日、気温24℃で少し蒸し暑さを感じる箕面川ダム周りの観察会になりました。
出発して早速、モミジの下でタネの様子やプロペラのような翼をつけてる訳を考えてみます。タネを離してみるとクルクル回って落ちていきます。続いてアオダモのタネも同じように落ちていくことで、タネの移動の仕方を知る事が出来ました。
ほどなくホソバタブの群落の中を通りマツカゼソウの中を歩くと柑橘類の匂いを感じます。黒い木の実から連想してネズミの糞に似ているのでネズミモチの名の由来を覚え葉の匂いは青リンゴの匂いがしました。
ダム堰堤に一面に咲いているアベリアを通り、次はアオツヅラフジの実を見つけ潰すとアンモナイトのようなものが出てきたのにはビックリ。今度は青黒い実をつけたヤマコウバシの葉を噛んでみると粘り気があり「トロシバ」とも言われソバのつなぎにされたりしました。木道の上では赤くなったクマノミズキの果柄や可愛い実をつけたリュウキュウマメガキ、グロテスクな形のケケンポナシの果柄など見どころ満載です。
中間点の「かおり橋」付近で水分補給しているとアオゲラの鳴き声が聞こえてきたり、綿毛のようなものが飛び回るので正体を探してみるとはボロギクやボタンヅルと確かめました。
終盤にはアカマツとクロマツが同じところに生えている疑問を考えてみます。一般にはアカマツは山側、クロマツは海辺と棲み分けされていますが、ここではダム造成の時に土に混じっていたためのようで、男松や女松の呼び方、葉の手触り、松ぼっくりの違いなどが体感できました。
鮮やかな赤の実をつけたヤブサンザシやクサギのガクの赤と藍色コントラストに目を奪われ、イヌザンショウ、クロモジ、クサギ、コクサギなどの独特の葉の匂いやヤブムラサキの手触りやドライフルーツみたいな味がするエノキ、ケケンポナシ等は皆さんの心に強く残ったようでした。
振り返りでは五感を使っての体験は気づかされることが多く自然に対し興味が湧いてきたとか、タネの移動の仕方などを学ぶ事が出来、これから植物について学んでいきたい等の感想を聞かせてもらい、満足してもらった観察会になりました。
観察できたもの
オオモミジ、ナンテン、アオダモ、スギ、ヒノキ、ホソバタブ、シロダモ、ネズミモチ、ヒイラギ、フジ、アベリア、ノイバラ、アケビ、ヌルデ、クサギ、ヤブムラサキ、ムラサキシキブ、アオツヅラフジ、クロモジ、ヤマコウバシ、シキミ、マツカゼソウ、ヤブニッケイ、アカシデ、ウラジロノキ、ウラジロ、クマノミズキ、ケケンポナシ、リュウキュウマメガキ、エノキ、クマノミズキ、エゴノキ、ナンキンハゼ、ウツギ、ジャケツイバラ、サルトリイバラ、コクサギ、ヤブサンザシ、アカマツ、クロマツ、イタドリ、エゴマ、イヌシデ、イヌザンショウなど