箕面ビジターセンターで「水の中の生き物観察」を開催しました!
8月11日、毎回人気で恒例となっている川の中の生き物の観察会が行われました。当日も暑い日でしたが、気温は27℃、川の水温は17℃。街中に比べると涼しく、水は冷たく感じます。
集まった参加者は30人。まず、自然解説員の長井さんから、箕面川の中にはどんな生き物が、そして彼らはどんな生活をしているのか簡単に説明してもらいました。水の生き物たちを探すヒントになるお話しで、みなさん、しっかり聞いてくれました。
いよいよ実際に川に入り、採集を始めました。水に入ると、気温よりも10℃も低い水温で「冷たーい」「気持ち良―い」と歓声があがりました。水は澄んでいましたが、水量はいつもより少なめで、先日の大雨と台風12号の影響で水棲昆虫が流されてしまったためか、最初は捕まえるのが難しかったです。それでもコツを覚えると、子供達は次々と捕えられるようになり、人気のサワガニとか、カワゲラの幼虫、なかにはカエルまで捕まえて大はしゃぎ。ピョンピョン跳ねるすばしこいシマアメンボを工夫して捕まえた子もいました。石の下に産み付けられた魚の卵を発見。ルーペで観察して、透明な殻の中の卵黄と動く目玉に感動していました。
1時間ほど採集したあと、各自採集物を持って意気揚々と川から上がってきました。続いて、採集した生き物を種類ごとにトレーに入れていきます。水温が上がって生き物が弱ってしまわないように、氷を入れたり、エアポンプで空気を送ったりしながら行いました。「これは尾が3本でカゲロウ」「これはカワゲラ」「これは、う~ん、ガガンボかな」とわいわい言いながら分けていきました。
みんなで採集した生き物から川の水のきれい度を判断します。
ヨコエビ:50
カワゲラ:23
カゲロウ:22
トビケラ:17
サワガニ:12
プラナリア:3
ガガンボ:1
カワヨシノボリ(魚):2
サナエトンボのヤゴ:1
これらはみんなきれいな川の指標生物です。汚い水の指標生物であるタニシが1見つかりましたが、きれいな水の指標生物がほとんどで、箕面川の水は、引き続き「きれいである」との判定となりました。
解説員から、箕面川の自然環境や、森林と川の関係などの話を聞きました。サワガニのオス、メスの見分け方のクイズをしましたが、子供達は全員正解!最後に、今後参加者のみなさんが川に入る機会があるかもしれないので、そのときの注意点をお伝えしました。みんなで採集した生き物たちを川に放流し、「さようなら」と言ってお開きとなりました。
夏休み、まだまだビジターセンターのイベントあります!お誘いあわせの上ご参加ください。
■8月19日(日)
夏休み自然工作教室
■8月26日(日)
川の中の生き物観察
■8月26日(日)、9月9日
謎解き探検ツアー「森に伝わる伝説の秘宝を守れ!」