箕面ビジターセンター/政ノ茶屋園地の箕面川でオオサンショウウオを発見!近くにナマズも・・・
1月16日(土)箕面ビジターセンターの気温は最高5℃・最低-1℃。
箕面ビジターセンターの展示室は土日祝日には賑わっています。この日は、箕面山パトロール隊の21名の他、今年は申年ということもあり、「サル」をテーマとしてハイキングの下見にも来られていました。
展示室(中2階)では、サルにちなんだ植物などの展示の他、天然記念物であるニホンザルの生息地の紹介もしています。ぜひご覧下さい。
箕面には、もう一つの天然記念物が生息していますが、それはオオサンショウウオです。
この日、園地内の箕面川で特別天然記念物であるオオサンショウウオを見ることができました。(自然解説員の中瀬重幸さんが発見)
箕面川に生息しているオオサンショウウオ、箕面市の調査によると約200頭位いるそうですが、夜行性のために昼間に見ることが出来るのは稀です。
オオサンショウウオは世界最大の両生類で、強い生命力を持っており、生きた化石とも言われています。
下流の淀川や芥川(高槻)では、中国産との交雑種が見つかっていますが、箕面川のオオサンショウウオは純国産種です。
箕面川では、豪雨などで川が増水したときに下流に流されることがありますが、下流で発見しても、絶対に勝手に上流に放すようなことはしないで下さい。下流で発見したときは、箕面市の天然記念物保護課に連絡をしてください。(電話072-724-6742、土日祝日の場合は(代)072-723-2121)
オオサンショウウオは、国指定の特別天然記念物なので、個体の移動など保護活動を行うにも文化庁の許可が必要です。
オオサンショウウオは鋭い歯を持っていますので、顔の前に手を出すと、かまれてけがをする恐れがあります。
箕面川や勝尾寺川など、上流の清流で見つけた場合はそのまま静かに見守ってください。
勝手にさわったり動かすことは絶対にしないでください。もし、上流域に外来種や混血が持ち込まれると、箕面のオオサンショウオの生物多様性が失われてしまいます。守ってきた純国産種の遺伝子が失われてしまう恐れがあります。
下の写真は、同日、確認されたナマズです。
※昨年までは、園地近くの箕面川では生息が確認されていませんでした。
明治の森箕面国定公園は、特別地域として保護されており、植物や生き物の採取を制限していますが、勝手に放すことも禁止しています。
ナマズは大型の肉食魚であり、箕面川の生態系を崩してしまう恐れがあります。また、ペットとして飼育され成獣となり手に負えなくなり、勝手に放されたアライグマのように、一旦棲みついてしまうと駆除が非常に困難となりますので注意をする必要があります。
(追記)2016.1.20
園地近くの箕面川のナマズ、記録では、平成24年4月28日に同じ場所で発見されいるそうです。それ以降は確認されていません。
ペットとして飼育していたものを放流したと断定するものではありません。上流の箕面川ダムから流されてきた可能性も考えられます。 事務局(高島)