NPO山麓委員会は、5月31日に、箕面文化・交流センターで、第14回「定期総会」を開きました。
箕面の山麓保全を推進する中間支援組織であるNPO法人として、機能強化につとめ、中核事業である「山林所有者との関わり強化」では、新たに山林所有者の”なやみ相談会”を開始した他、「資金の循環の仕組みづくり」では、「山麓ファンド」募金金額が初めて実質100万円を超える成果をあげました。
「対話と協働のネットワーク構築」では、国有林内で国・府・市などの行政との「協働」の取り組みで「シカによる食害」防止に注力しました。
「情報の共有化とPR・広報の強化」では、ホー ムページ(山なみネット)で活発に情報発信した他、「人材・組織の育成」では、「みのお森の学校」を拡充し「人と自然の入門講座」としてスタートしました。
又、「ナラ枯れ被害の防止」にも精力的に取り組みました。
「ファンド助成」事業では、箕面滝道(大阪観光所有地内)のハード整備の完了後、「森のふれあい広場」での自然情報や観光情報の発信など、箕面の魅力作りのソフト面の充実にも着手しました。 あわせて、受託事業である箕面ビジターセンターの自然解説業務では、自然解説員の配置や自然観察会の実施、自然情報誌の発行や展示室の企画などを着実に行いました。
【2015年度事業計画】
箕面の山麓保全を推進する公益信託「みのお山麓保全ファンド」創設11年にあたり、「シカによる食害」や「ナラ枯れ」被害の拡大、集中豪雨による土砂災害のリスクなど、創設時には見られなかった山林に関わる様々な外部環境の変化が発生しています。
市から資金と中間支援組織をアウトソーシングすることにより活発な活動が行われ、市直営ではなしえない多彩な「協働」の成果をあげてきましたが、NPO山麓委員会に求められる社会的なニーズは、さらに多様化し、中間支援組織に対する期待が高まっています。
「公益信託」の仕組みは、森林の保全に必要な資金や労力を山林所有者のみが負担するのではなく、行政を含めた市民全員がその役割を担い、山林所有者、市民、行政の三者が協働して山麓保全に取り組んでいくという「人と資金の循環」に支えられた仕組みです。
高まる期待や多様化する社会的なニーズに応じて、山林所有者との関わりを強めて、行政と連携しながら、NPO法人として中間支援組織としてのポジションを明確にしながら、機能強化につとめます。
森林の持つ多面的な機能を最大限発揮する森づくりを目標として、着実に事業を推進します。
「重点的に実施する事業」
1.情報の共有化とPR・広報の強化 2.情報の共有化と意見交換による新しい活動の場づくり
3.山林所有者との関わり強化
4.人と資金の循環の仕組みづくり
5.人材育成と活動組織の育成
*詳細については、ホームページ「山麓委員会とは」をクリックしてご覧ください。
定期総会で下記の役員が選任されたのを受けて、総会終了後の理事会で、稲井信也が代表理事に互選され、事務局長には高島文明(再任)が指名されました。
代表理事・・・稲井信也(再任)
理事・・・角山年昭、鹿島幸子、竹田光廣、中瀬重幸、成瀬英夫、本多孝、村上竜太(以上、再任)、近藤万里、松木亮、宮武みゆき、中川弘佳(以上、新任) 監事:山内一浩、顧問:越田恒人(以上、再任) *副代表理事・・・角山年昭、成瀬英夫、鹿島幸子
カテゴリ:事務局だより,イベント情報,箕面ビジターセンター,みのお森の学校,みのお森のセラピー,シカによる食害防止,生き物の多様性保全,明治の森箕面自然休養林管理協議会,自然学習・山麓学習,未来につづく森づくり募金「箕面の森の守りびと」 ,みのお山麓保全助成金 助成活動,ナラ枯れ被害防止
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投稿者:sanroku
投稿日:2015年06月04日 18時間41分43秒