11月17日(日)【みのお森の学校】 第4回 「森のいろんな働きを知る」「きこり体験をしよう」
11月17日(日)第4回 「森のいろんな働きを知る」「きこり体験をしよう
午前の講義では、『森のいろんな働きを知る』というテーマで、〈
森林の多面的機能〉では、山北郁子先生より、森林が有する機能として、生物多様性保全/地球環境保全/土砂災害防止・土壌保全/水源涵養/快適環境形成/保健・レクリエーション/文化/物質生産の8つを挙げ、森の“すごさ”をみんなで再認識しました。また講義の中では、山北先生が幼少時に遊んでいた、ニセアカシアの葉を使った、“いろはにほへと”の遊びを披露していただき、生徒同士で遊んで盛り上がりました。
〈森林医学〉では、横山建二先生より、森林が及ぼす身体・健康への影響として、実際に行われている森林療法数例が紹介され、その結果や効果について、患者の感想や、図表・数値を交えて解説いただきました。森林療法は、精神疾患や生活習慣病、がんなどを改善させる効果があるとのことで、森がもつ機能を改めて認識することができました。
午後は、第2回(10月6日)の実習で植生調査を行った「こもれびの森」に移動して、雑木林の整備実習として、全員がヘルメットを被り、ノコギリと剪定バサミを腰に巻いて、きこり体験を行いました。
最初に、箕面の森のきこり隊の方々の指導のもと、直径10cmぐらいの丸太の玉切りでノコギリの使い方を練習した後、前回の調査エリア内の整備を行いました。整備実習エリアは、いわゆる放置された里山林で、林内は暗く、ヒサカキやアラカシといった照葉樹が繁茂していることから、林内の照度を高めることを目的に、1時間程度の伐採作業を行いました。最初は伐採に不慣れな人も、慣れてくるにつれて作業に夢中になり、終了後は、明るく風通しのよくなった林内をみて、森林整備の意義と達成感を実感されたようでした。
次回(第5回)は、森林生態学入門と、クラフト・リーフ作りが行われる予定です。
19期サポーター 窪田