“自然と共生”“里山の再生”をテーマに「みのお 森の学校」生徒~募集中
この秋に8回(8年)目を迎える「みのお 森の学校」が、“人と自然と共生”“里山の再生”をテーマに生徒を募集しています。
日本では自然採取の時代(縄文時代まで)を脱し、弥生時代以来の約2千年間余まり人々は里山と結びついた農耕を通じて自然に働きかけ豊かな恵みを受けとる“自然と共生”する暮らしを築き上げました。
しかし今、こうした共生関係が崩れ里山への働きかけはほぼゼロ、その結果、うっそうとした暗い森となり、病虫害で松やどんぐりの木が枯れ出し、鹿など野生獣が人里近くに出てきて被害を与え、さらに2千年間かけて成熟した山桜が咲き蝶が舞う明るい里山の自然が姿を消しつつあります。
「里地里山の人間活動の縮小による危機」は、環境省がかかげる日本での野生動植物絶滅の危機(生物多様性の危機)の主な要因の一つです。この危機への対応は「各地で取組は始まっていますが、個々の・・点的な取組にとどまっており、面的・全国的な展開には至っていません」と指摘されています(『生物多様性国家戦略2010』平成22年(2010)年3月)。
(参考)他の危機は、次のとおり。
◆開発や乱獲による種の減少・絶滅、生息・生育地の減少
◆外来種などの持ち込みによる生態系のかく乱
◆地球温暖化による世界的な危機(多くの種の絶滅や生態系の崩壊)
(『同戦略』から)
9/21晩に開かれた「みのお森の学校」実行委員会(NPO山麓委員会内。中瀬校長)でも、市民による里山管理(樹林の手入れ)の取組はまだまだ一部で、さらに広げる必要があることを確認し、人材育成へ向けて「みのお森の学校」を拡充していくことが話し合われました。
■《 第8回『みのお森の学校』生徒募集-アウトライン 》■
▼日程(予定スケジュール)
10/14(日)午前:オリエンテーション(事前説明会・10~11時半。箕面文化・交流センター4階(サンプラザ1号館=阪急箕面駅から東へ徒歩3分))
①10/21(日)午前:講義=里山の基本知識/午後:遠足=箕面の森の観察
②10/28(日)午前:講義=里山の植生/午後:実習=里山の植生調査
③11/4 (日)午前:講義=里山の管理(手入れ)/午後:実習=里山の管理
④11/11(日)午前:講義=森林生態学/午後:遠足=里山の自然観察
⑤11/25(日)午前:講義=里山活動の実際/午後:講義=里山管理の実際/
ラーンシェリング(学習成果の分かち合い)/修了式等
▼場所:箕面市内の会場と里山
▼定員:20人(先着順。10/10締切。高校生以上。箕面市外の方も歓迎)
▼修了証:上記の日程の①~⑤の受講者にお出しします。
もし、全部を受講できなかった場合は、翌年に「補講」を受けられます(無料)。
▼授業料:3千円(全5回)
▼後援:大阪府・箕面市
▼申込み方法:ファックス・Eメール・はがきに「森の学校申込み」と書き、①氏名、②住所、③電話番号、④Eメールアドレス(あれば・・)を下記まで。
▼問合せ・申込み:NPO山麓委員会
〒562-0013 箕面市坊島4-5-20 みのお市民活動センター内
TEL・FAX 072-724-3615
事務局携帯電話 090-1133ー3615
Eメール:yama-nami★yama-nami.net(通信時は、★を半角@に変えて)
▼このホームページに詳細案内(トップページの「森の学校」をクリック)
http://www.yama-nami.net/morigakko.html
Eメールの送信OK(トップページの「ご意見・お問い合わせ」をクリック)
http://www.yama-nami.net/yamatoiawase.html
【写真 上&中】「みのお森の学校」のPRパネル
【写真 下】授業風景(昨年)