6月29日(日)箕面の山を守る!育てる!活かす!「みのお山麓保全活動助成金」活動報告会を行いました。
6月29日(日)13時30分から16時、「みのお山麓保全活動助成金」活動報告会を、みのお市民活動センターで行いました。報告会にはスタッフを含め33名が参加しました。
今回は、2024年度に助成金を受けて活動した全18の市民団体が、所定の「成果シート」などをもとに、活動報告を行い、会場やコメンテーターからの質問やご意見をいただきました。
※コメンテーターは、「みのお山麓保全活動助成金」審査会会長の増田昇さん(大阪府立大学名誉教授)と審査会委員の須貝昭子さん(みのお市民活動センター理事長)にお願いをしました。
初めに、みのお山麓保全委員会代表理事 角山年昭氏が、開会の挨拶を行い、本会開催の趣旨の説明。同委員会事務局長から、2024年度助成金実績に関する全体報告を行いました。
続いて、「山林整備ボランティア派遣」の実績について、実際の整備作業の約半数を受け持った「みのお里ぷら」を代表して、角山氏が報告しました。
そののち、2024年度助成金交付を受けて活動した、以下の18団体が順に「活動の成果」を中心にパワーポイントを使い、発表しました。
※発表を行った市民団体名(発表順) ① 箕面だんだんクラブ
② 杜の会
③ 箕面の森のきこり隊
④ みのおフォレスターズ
⑤ とんど山桜園の会
⑥ 箕面の山パトロール隊
⑦ かやの中央まち育て交流会
⑧ みのおの森のふれあい広場運営委員会
⑨ 箕面の森の音楽会実行委員会
⑩ 箕面生物多様性会議(生きもの会議)
⑪ 箕面ナチュラリストクラブ
⑫ 外院の杜クラブ
⑬ 箕面森遊びの会
⑭ Minoh Architecture Project(MAP)
⑮ しおんじ山の会
⑯ 箕面マウンテンバイク友の会
⑰ 中高大連携森林学習プロジェクト
⑱ みのおエコクラブ
発表は、全18団体を6団体ごとに3つのグループに分けて、グループごとに発表が終わった後、会場からの質疑応答を行う形で進められました。今回は、助成を受けた全団体に発表してもらうため、一団体の持ち時間は3分としました。多少あわただしくなるかもしれないと想定していましたが、どの団体の発表者もおおむね所定の時間通り、簡潔に発表が行なわれました。
全団体の発表が済んだあと、審査会の須貝委員と増田会長から総評をいただきました。
両委員からは、「書類では分からない、みなさんの熱意が伝わってきた。全体を通して意義深い報告会だった」と述べられたあと、須貝委員は、「複数の団体がコラボレーションすることで、もっと幅が広がり、新たな面白い取り組みできる可能性がある。”チーム力”や”協力”といった意識も重要だ」と指摘されました。
増田会長からは、「山麓保全委員会は『プラットフォーム』いわば『仲人組織』だ。みんなが山麓の問題を委員会に持ち寄り、委員会はそれをいろんな団体につなげることで活動が広がる。」
「山の保全といっても、森林整備だけではなく、『マンドロ』や『とんど山の花見』などいわゆる里山の文化を守ること、あるいは、音楽会、子どもたちの自然体験などのような、多様な切り口で活動が行われている。まず、参加者が”楽しむ”ということが、活動継続の力になる。」
「ただ、多様な切り口は大切だが、”成果”とは何かを考えるとき、単に活動を行ったというのではなく、例えば、子どもたちと自然体験をおこないました、というのであれば、それによって、子どもたちの考えや行動はどう変化しかた?を検証するのが”成果”であって、アンケートなど「効果測定」をちゃんと行うことが必要だ。」
「ボランティアの高齢化の問題については、70歳まで働くが普通になってゆく社会的環境のなかで、ようやく退職し、さてボランティアを始めようとしても、退職者はあっという間に後期高齢者となってします。だから、活動への参加者を確保してゆくには、これまでの活動の内容を少しずつ変えてゆくことも大切だし、また、SNSなど新しい方法を取れていくことも効果的だと思う。それと、近年の気候変動などをうけて、企業などでは、熱中症対策が強制化される。ボランティア活動においても、たとえば、10分ごとに休憩を入れるような細かい配慮も必要となっている。」
など、とても示唆に富んだお話をいただきました。
次期「みのお山麓保全活動助成金」の申請は、8月1日(金)から31日(日)です。お気軽にみのお山麓保全委員会事務局にご連絡をお願いします。