第4回山林整備ボランティアの安全管理講習会を10月13日(土)に開催しました。
今回は8月3日実施の講習会に参加できなかったボランティアを対象に行われました。前回と同様に、講師として、NPO法人 日本ボランティア協会から苫智子さんと金子譲さんに来ていただき、山作業での危険に関する講義と、おもに三角巾を使っての救急法を学びました。
今回の講習は、みのお市民活動センターの会議室をお借りして行われ、箕面の山パトロール隊、里ぷら・杜の会、キコリ隊、フォレスターズ、だんだんクラブなど、日頃、山麓の保全活動を行っている団体から計27名が参加しました。(8/3に30名、合計57名が本講義を受講)
↑前半は「山作業での危険とその回避方法」の講義。
①(危険な植物について)かぶれる植物、トゲのある植物に触れたとき、毒を持った植物を誤食したときの対処方法について ②(危険な動物について)毒蛇・マムシ、ヤマカガシ、マダニ対策 ③(危険な天気)落雷時の対応と熱中症の予防について、自家製の経口補水液の作りかたなど—。
後半は、救急法の実習。もし、作業中に倒れた人を発見したら・・・講師による見本に続いて、受講者が交互に負傷者に扮しての模擬訓練を行いました。まずは、負傷者の観察(意識、呼吸、損傷個所など)から・・・講師いわく「最も大切なことは落ち着いて行うことだ」と、強調されていました。
つづいて、三角巾の取り扱い方についてレクチャー。三角巾から包帯を作る方法、止血の手順、頭部への巻き方などを教わりました。
↓数人が協力して、負傷者のヘルメットをそっと脱がせる練習(頭部損傷のおそれがある時はそのままに)
↓三角巾から包帯を作る方法
↓三角巾を使って止血の方法
↓全員が頭部から出血?・・・三角巾で止血の応急手当が済んだところで本日の講習も終了しました。
講師からは、「本来、救急法の講習は2日ほどかけて行うのが望ましい。たとえば、骨折したときのノコギリケースを使っての固定方法や足を捻挫したときの三角巾の利用など、知っておくととても役に立つ応急手当がまだまだあります。継続的に学んでいただけるといいですね」と。
山林の保全活動は、その爽快感や達成感の裏側に、ケガのリスクが潜んでいます。楽しくボランティア活動を行うためには、つねに安心安全を意識することが大切です。
今日は2時間半に凝縮した講習でしたが、参加者の多くが「とても実践的で有意義だった」という感想を残して散会となりました。