11月7日(土)瀧安寺で山伏姿の修験者が集まる「大護摩法要」が行われます。
箕面山瀧安寺は、西暦650年に役行者(えんのぎょうじゃ)が箕面寺を建立したのが始まりといわれ、今でもなお、山岳信仰修験道の根本道場として、全国各地から修験者が集まり、大護摩法要が毎年行われています。
11月7日(土)10時、阪急箕面駅から瀧安寺まで「山伏大行列」も行われます。11時30分から瀧安寺で行われる「大護摩法要」では、桧葉を燃やす煙や炎が圧巻です。
明治の森箕面国定公園は、瀧安寺がある府営箕面公園とその周辺の森林をあわせた963haの地域であり、大都市近郊にありながら、自然の宝庫として、四季を通じて多くの人々に親しまれていますが、このような山岳信仰修験道の場でもあります。
また、箕面の山麓部には「山の神」が奉られているところもあります。
※下の写真は、素盞鳴尊神社(すさのおのみことじんじゃ/箕面市粟生間谷)の社殿の横に奉られている「山の神」です。昔は山中にあったのですが、彩都の開発のために地元の方々が当地に移設して保存しているものです。
日本では、古くから多様な恵みをもたらす自然に対して、畏敬の念をこめて神として崇めてきた風土があり、自然に寄り添いながら、さまざまな伝統行事や文化などの多様性が育まれています。
箕面でも、国定公園や山間・山麓部の森林、山すその社寺林、農地、ため池などといったさまざまな自然と生態系があり、あわせて多様な伝統行事や文化、祭りなど、人と自然とのつながりがたくさんあります。
11月7日、「大護摩法要」の修験者の姿を拝見しながら、箕面の伝統行事や文化、昔と今の「人と自然とのつながり」や「人と自然が共生するまちづくり」などに想いを馳せてみるのも楽しいのではないでしょうか。