極めて毒性が強いキノコ「カエンタケ」、触ると危険です。写真のような赤いキノコには触らないよう注意をしてください!
箕面では、昨年8月末から、滝道や才ヶ原池周辺、自然研究路4号線などで「カエンタケ」が多く発見されましたが、今年も、市民の方からの発見通報がありました。
下の写真は、8月1日、府営箕面公園管理事務所に市民の方から寄せられた写真です。「こもれびの森」、才ヶ原林道から地獄谷に下るハイキングコースの林道沿いでの写真です。
下の写真は、昨年滝道で発見された「カエンタケ」です。
「カエンタケ」は、極めて毒性が強いキノコです。手にとって観察するだけでも、皮膚炎を起す恐れがあります。
写真のような赤いキノコを見つけても、絶対に触らないようにしてください。
【参考資料】
厚生労働省のホームページ
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/kinoko_19.html
形と色:表面はオレンジ色から赤色,細長い円柱状または棒状で,土から手の指が出ているように群生または単生する。中は白く,硬い。
発生時期:夏から秋
発生場所:ブナ,コナラなどナラ類などの広葉樹林の地上に群生して発生する。
症状:食後30分から,発熱,悪寒,嘔吐,下痢,腹痛,手足のしびれなどの症状を起こす。2日後に,消化器不全,小脳萎縮による運動障害など脳神経障害により死に至ることもある。
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【追記】
また「カエンタケ」は、ナラ枯れ被害地で、多く発生します。
ナラ枯れ被害防止グループや箕面市などがナラ枯れ被害の低減に取り組んでいますが、箕面でも多くの枯死木が発生しています。山麓部を眺めると赤茶けた色になっている木が多くあります。
下の写真は府道43号線沿い、浄水場を少し上がったところの枯死木です。
枯死木の樹幹下部には、カシノナガキクイムシが穿入した多くの穴とフラス(木クズ)が見えます。
ナラ枯れ枯死木は、枯死後数年すると枝が落ち幹が折れ、根から倒れてきます。
ナラ枯れ被害防止グループは、ハイキング道や府道沿いなど、人に危険を及ぼす恐れのある枯死木を発見して、この冬季の伐倒くん蒸処理を行うための「枯死木の調査」活動を行っています。