みのお森の学校16期 第7回 2021年 3月27日 (土) 山林整備の基礎知識 (きこり体験)
コロナ禍での暫くの休講から2回目となる本年度最後の講座は、
箕面市外院にある帝釈寺東隣の聚楽館にて山林整備の基礎知識の講義を成瀬さんよりご教授いただきました。
桜の開花宣言も既に行われ、天気も晴天ではありましたが影ではまだまだ肌寒い一日となりました。
午前中の講義の前半では人工林整備の基礎知識を学び、その中で世界の国々の森林状況で1位フィンランド、2位ノルウェーに続き3位が日本である事、日本国内では1位に高知県、2位に岐阜県で大阪は最下位の47位である事を知りました。
現在の箕面市の森林率は約60%で日本全体のその率とほぼ同じで、その中でも民有林は80%を占める状況となっており、その森林を整備、保全していく知識を学んでいく中で講師の成瀬さんが話す余談が非常に興味深いものでした。私個人的には1973年のオイルショック時に起こったトイレットペーパーの買い占めが千里中央にある大丸ピーコックで発祥したという話が一番印象的でした。
その後も余談の余談と興味深いお話が連続される中、現在の箕面の森林において起こっている問題が提議され、その中でも所有者の高齢化とシカ、イノシシなどの獣害が大きな問題であると聞き驚いている生徒さんもおられました。
午前中の講義の後半では安全作業マニュアルに基づいた具体的な森林整備作業の方法を指導いただきました。作業前準備や伐倒方法などがレクチャーされ、「何より優先するのは安全」という事を学びました。
室内での講義が終了し、10分程歩いた場所にある民間林まで移動し森林整備の実習を行います。 現地に到着してまずは腹ごしらえ。ヒノキ林でのお弁当は格別なものがあり、生徒の皆さんもその時間を堪能されている様でした。
いよいよ実習が始まると生徒のみなさんは今回協力頂いた「箕面の森のきこり隊」のフォローによって直径15cmほどのヒノキを討伐していきます。 講義に倣って受け口・追い口を作っていきますが最初は遠慮がちな生徒さんも慣れるにつれてノコギリを楽しむ様になって行きました。 全ては安全第一で行われ、実習が終了すると生徒さんたちはコロナ禍で自粛されていた野外での体験に大変満足されており非常に清々しい表情で今回のクラスは終了となりました。
今回の体験で得た知識、快感をまた!という生徒さんは、気軽に参加できる「箕面の森のきこり隊」への参加はいかがでしょうか。
基本的に極寒、猛暑の月を除く毎月1回の活動です。 森の学校スタッフまで是非お気軽にお声がけください。
<スタッフHayato>