【みのお森の学校16期】第4回目講座が11月15日(日)に行われました。本日のテーマは「里山」。
第4回目講座が11月15日(日)に行われました。本日のテーマは「里山」。午前は箕面駅近くの平尾会館で、岩崎昭司先生による「里山の基礎知識/里山ってなんだ?」の座学、午後は、前回、植生調査を行った「こもれびの森」内の里山林の整備実習を行いました。
講義はパワーポイントポを使って進められました。スクリーンには、「おくどさん」と「むかしの風呂釜」といったレトロな画像と、なぜか「竈門炭治郎」の挿絵。かつて家々の台所の煮炊きやお風呂を沸かすために必要とした薪や炭や柴、田畑の肥料を作るための落ち葉はみんな里山から得ていました。そして、高度経済成長とともに薪炭は石油、電気、ガスに変わり、里の田畑では堆肥に変わって化学肥料の使用が広がると、人はどんどん里山から離れていきました。
そこで岩崎先生が力説。「里山って、人間が継続して維持管理してきた場所なのです。そして持続的に里山資源を利用して循環型生活様式を作ってきました。ここが今日のポイント!ここ試験に出ますよ!」(えっ、テストがあるの?)
ところで、英語で“Honey bucket”、何のことかわかりますか?答えは、肥溜め。「落っこたことのある人は手を上げて!」。肥溜めって何?キョトンとんとした表情の若い人たちをかたわらに、数人の遠き昭和のわんぱく小僧たちがうれしはずかしそうに手を上げました。
午後は、ヘルメットを被り、ノコギリと剪定バサミを腰に巻いて、野良仕事の実習を行いました。みなさんとてもお似合いでした。まず、直径10cmぐらいの丸太の玉切りで、軽くフォーミングアップ。それから、立木の間伐。受け口と追い口を切り込んで、目標の方向に倒すといった基本的な伐倒のやり方を学習したあと、全員で前回の講座での植生調査エリア内のヒサカキやアラカシなどの常緑樹を中心に除伐作業をしました。秋も終わりに近づいてきたというのに、おもいのほか、ヘルメットの中は汗びっしょりになりました。 (文責/なるせ)