【みのお森の学校16期】第3回 10月25日(日)森の果たす役割 (森林の多面的機能) 植生調査
本年度は例年と大きく異なりコロナ禍での講座となり スタッフも生徒さんも緊張の中 1回目をスタートしてはや3回目となりました。
昨年、 一昨年は雨など天候に悩まされた日が多くありましたが今年は今の 所晴天に恵まれ順調に行われております。 その中でも個人的に大好きな野外学習、 箕面の森の植生調査が行われました。
午前中の屋内でのクラスでは森林の多面的機能など一般的に森林が どの様に私たちの生活に影響を及ぼしているかを勉強しました。
日本では国土の67%が森林で、50年ほど前に比べ人工林、 雑木林の荒廃が5倍にも進んでおり現在のヒノキ、 杉の人工林はもはや手のつけられない崩壊状態との事実を目の当た りにしました。
そんな中で山麓の生活地域内でもよく見られる堰堤、 砂防ダムなどがどう機能しているかの事実なども勉強でき、 現在と過去の環境を比べ考え直す授業となりました。
同時に山、 森などがどういった文化機能を担っているのかなどが食事に使用す る箸を例にとり学べた事も興味深かったかと思います。
午後からは箕面駅よりタクシーに乗り込み風の杜で降車後に5分ほ ど歩きこもれびの森へ向かいます。 今回はここで里山の植生調査と銘打ち、 生きている植物を調査しました。
二班に分かれ測定者、記録係など担当をそれぞれに決め、 合計100本を超える植物の調査を行いました。 生徒のみなさんは段取りよく調査を進行し、 各班に指定されたエリアの調査を円滑に行う事が出来ました。
今後皆さんはヒサカキ、 リョウブなどの名前は忘れる事は無いでしょう。(笑) 調査ではこのエリアでは植生がシンプル化しており新たな種の植物 が生えない状態でした。これは明らかに鹿の被害であり、 防鹿ネットなどによってエリアを保護しない限り多種の植生は望め ないのかなと思いました。
調査が終了した後に多くの生徒さん達が実際に山に入っての作業で の感想に、 大変な仕事であり自然林の現状の問題のみならずその偉大さなどを 実感されていました。
今回植生調査を行なったエリアを含め、 私たちの生活に直結している森林を襲う台風被害がここ近年に多発 しています。 森に私たちにできる事は何かと考えた中で、 森林保全という行動があります。
私も実際に「箕面の森きこり隊」 の一員として森林保全活動させていただいている一人ですが、 この活動を通して自然の優しさや恐ろしさを学び、 山を通して人とのふれあいや達成感などを学べる活動です。
これからも 里山と地域をつなぐ活動を続けていきましょう。
これからも 里山と地域をつなぐ活動を続けていきましょう。
<スタッフ 安田>