2018年【みのお森の学校】4回目11月25日
みのお森の学校 第4回目が開催されました。
今日は朝からお天気に恵まれ、箕面駅前は多くの観光のお客様で賑わっていました。
午前はまず前回実施された植生調査の結果報告。
現況は調査エリアは元来陽樹主体の二次林だったと推測されること。しかし耐陰性(ヒサカキ、アラカシ、ソヨゴなど)の照葉樹が優先してきたため、照葉樹を伐採して林内を明るくする必要性があることをお話されました。
常緑樹10種の50%以上をヒサカキが占めているそうです。
続いて「里山の基礎知識 里山ってなんだ?」と題した成瀬講師による講義です。里山という言葉が使われるようになったのは比較的新しいというお話しにみなさん驚かれていました。
昔から人々の生活に結びつき様々な恩恵をもたらしてくれていた山や森ですが、戦後の生活様式の変化などで里山の位置付けも大きく変化してきたことや、生産林としての価値がなくなった里山の今後の管理の方向性などの説明がありました。
続いていろいろな種類のどんぐりや葉を実際に手に取り、よく似たアベマキとクヌギの見分け方を教わりました。どんぐりを食べる楽しい体験もしました。スダジイは粉にしたものを、マテバシイはクッキーにしたものを食べさせていただきました。マテバシイのクッキーは「素朴な味がして美味しい!」という感想で人気があり、どんぐりについての会話がはずみます。
午後は「木こり体験をしよう」の実習で、タクシーでこもれびの森に移動。
準備運動のあと実際にノコギリで木を切ったり、受け口・追い口の説明を受けました。それから植生調査の結果に基づいてヒサカキを中心に切っていきました。作業が始まると受講生の皆さんは集中して次々に木を切っていかれます。
徐々に森の中が明るくなってくると「スッキリしたね」「明るいね」とあちらこちらで声が・・・・・光が射すようになった森は本当に気持ち良かったです。
この時期にしては気温も上がり、作業中は汗ばむほどの陽気で心地よい疲労感と充実感。怪我もなく無事に実習を終えて滝道へと下りると、綺麗な紅葉が「お疲れさま!」と迎えてくれたような気分になりました。
皆さん、本当にお疲れさまでした!
サポーター 森下