【みのお森の学校】3月11日(日) 第7回 午前:森と人との いま・むかし~午後:聖地を訪ねて、気分は巡礼
第7回みのお森の学校は、箕面の文化と歴史がテーマ。そこで午前の講義の前半は、修験の山としての箕面山のお話。箕面山は修験道の開祖「役行者(えんのぎょうじゃ)」が開山、そして昇天した地。
頭巾(ときん)、鈴懸(すずかけ)、結袈裟(ゆいげさ)、手甲(てっこう)、脚絆(きゃはん)、地下足袋(じかたび)、引敷(ひっしき)、螺緒(かいのお)、最多角念珠(いらたかねんじゅ)、錫杖(しゃくじょう)、金剛杖(こんごうつえ)。山修行にはこれに斑蓋(はんがい)や法螺貝(ほらがい)など。
山伏の装束で教壇に立たれた上田さんは、生粋の箕面人で、今は山伏のかたわら(?!)農業をやっているとおっしゃる。山伏なるお仕事、現代ではきわめて稀有な存在ですが、なんと明治の初めには、全国に17万人のプロ山伏がおられたそうだ。その頃の日本の推計人口は約3400万人、うち男性は1700万人だから、男100人に1人は山伏だったってことになります。へ~え(驚)。山伏といった存在は今よりずっとずっと身近でした。上田さん曰く、「山伏とは畏敬の念をもって、山に伏して入る人のこと。山の自然の前では人間関係の悩みなど所詮些細のこと、頭でっかちなだけだ。」と。
午前の講義の後半部は、箕面観光ボランティアガイドMVクラブから講師を招き、箕面の発展の歴史や文化遺産について勉強。
午後からは、MVクラブ講師さんの案内で、役行者の創建という聖天宮西江寺と瀧安寺を巡礼しました。
豊かな自然環境と古い歴史文化。これが“箕面のかたち”なのだと、あらためて認識する一日となりました。(文責・成瀬)。