【みのお森の学校】の新年は雪の初詣でスタート。
みのお森の学校の新年は雪の初詣でスタート。猛烈寒波の来襲で列島が凍り付いた1月15日、箕面市外院の帝釈寺に生徒さんとスタッフ15人が集合し、降りしきる雪にも負けず参拝し、活動の安全と学校の発展を祈願しました。帝釈寺は聖徳太子の創建とされる名刹、山の勝尾寺とも縁が深く、地元箕面だけでなく、広く信仰を集めているところです。
写経道場で小西鉄定住職の法話をお願いした。
生徒さんは、いつもの講義と勝手が違い、いささか緊張の面持ち。森の学校とお寺と何の関係があるのと、怪訝な表情も浮かべる人も。でも、笑みを絶やさず、優しい口調で語りかける住職の話に、だんだん引き込まれてゆく。
特に「草木塔」の話は皆さんの胸を打ったようだ。東北地方で、山仕事の人たちが、生活のために草木の命を頂いたことに感謝し、供養として建てたという。仏教でいう不殺生戒、つまり罪の意識の表れなのです。
虫や動物の供養塔を聞くことはあっても、草木を祀るのは聞いたことがない。我々が、常々言葉にする自然を大切にとの思想の根底には、草木に感謝し、慈しむ心があるとの教えでした。
「自然を守る根本は、信仰心なんだ」「初めて聞く話。目が覚める思い」。生徒も、スタッフも、顔を見合わせ大納得。
最後に住職は、お酒について「手酌はいけません」と。すかさず「飲み過ぎるからやろ」の声も出たが、説明では「仏様から頂いたお酒をお返しするのがお酌の意味。だから酌をするのは相手をねぎらう気持ちなので、独酌はいけません」。
草木塔から正しいお酒の飲み方までお話は広がり、この後、近くの店で開いた新年会が、互いに慈しむ心で盛り上がったのは言うまでもありません。