増えすぎたシカによる食害、人による採取により個体数の減少が危惧されるウバユリ。
ウバユリは、湿った藪などに生育する多年草ですが、近年増えすぎたシカによる食害で、箕面でも個体数が減少しているようです。また、心ない人の手による採取も心配されています。 下の写真は7月20日に撮影 シカの食害や人の採取の危険がほとんど見られない場所に、きれいに咲いています。 ※場所は非公開 この場所のちょうどいい湿度と日当たりがウバユリには適しているようですね。 箕面の森には、豊かな自然が残されてい…続きを読む
オオサンショウウオの死体を見つけたときは、さわらないで、箕面市天然記念物室もしくはNPO法人みのお山麓保全委員会に連絡してください!
7月18日(日)、市民の方から、箕面公園梅屋敷の下流で、オオサンショウウオの死体が見つかったとの通報を受けました。 山麓保全委員会は、箕面市環境動物室に連絡をして、6月19日(月)に確認をしていただきました。 ※18日午後からの大雨で箕面川は増水しており、19日午前、死体は未確認。 もし、箕面川でオオサンショウウオの死体を見つけた場合は、勝手にさわらずに、下記まで連絡をしていただくようお願いします…続きを読む
「こもれびの森」の防鹿柵の中で、オカトラノオが見ごろです!防鹿柵の中は、いろいろな植物で賑わっています
6月22日(火)、こもれびの森の防鹿柵の中を巡回しました。 防鹿柵の外では、シカが嫌いな限られた植物しか見ることが出来ませんが、柵の中では、たくさんの植物が育っています。 いま、オカトラノオが見ごろです。 このオカトラノオ、日当たりのいい立地に咲くサクラソウ科の植物です。 根元から先に向けて花が咲きあがっていき、やや全体が傾いていて風情があります。 花の先が垂れ下がっているので虎の尾に似ているから…続きを読む
里山の環境変化、増えすぎたシカによる食害、鑑賞や園芸目的の採取などにより減少した箕面市の花「ササユリ」。求められている総合的な対策。
昭和44年に、箕面市のシンボルとなる木と花として、市の木には「イロハモミジ」、市の花には「ササユリ」が市民の投票により制定されました。 清楚・可憐なササユリ、名前の由来は、葉の形がササの葉に似ていることや、ササ原に多く生育しているために名付けられたようです。 このササユリ、薪炭林や下草の利用などで人の手が加わり、多様な生態系が保たれていた里山では普通に見られたようですが、箕面の山では、今は、ほとん…続きを読む
6月5日(土)「こもれびの森」の植生調査を行いました。防鹿柵の中では、シカによる食害から守られて、たくさんの植物が発芽、成長しています。
市民の森である「こもれびの森」では、2018年の台風21号による倒木被害が多数発生した後、大阪府の事業として倒木撤去などが行われ、防鹿柵(金柵)が設置されたために、柵内では徐々に植生が復活しており、にぎやかになっています。 6月5日(土)明治の森箕面自然休養林管理運営協議会の市民団体メンバーである箕面自然調査会や清水谷をまもる会の皆さんと一緒に植生調査をしました。 ↓倒木撤去後/金柵設置前の様子(…続きを読む
箕面でも発見されました。特定外来生物「ナルトサワギク」にご注意ください!
箕面で生息している特定外来生物(植物)としては、「オオキンケイギク」が知られていますが、新たに「ナルトサワギク」が「こもれびの森」で発見されました。 5月25日に「こもれびの森」で発見した写真(↓) こもれびの森では植樹したヤマザクラの苗木50本の全てが、シカの食害の被害を受けており、単木用のネットの補修を5月25日に3名で行いましたが、その際に「ナルトサワギク」を発見しました。 〇ナルトサワギク…続きを読む
増えすぎたシカによる被害、「こもれびの森」に植樹したヤマザクラの食害が深刻です。
今年3月に、「こもれびの森」の台風被害地のハイキング道沿いに、ヤマザクラ50本を植樹しましたが、防鹿用のネットを付けているにもかかわらず、ほとんどのヤマザクラがシカによる食害を受けました。 少し前までは、たくさんの葉を付けていたヤマザクラですが、枝を折られて、ほとんどの葉を食べられています。 防鹿用のネットが引き下げられており、枝が折られていることから、シカがネットに足をかけて、上からや空いた隙間…続きを読む
日本の国鳥であるキジなど5種が日本固有種に追加指定される予定です。貴重な固有種が絶滅しないよう守りましょう!
小笠原諸島に生息する野鳥のオガサワラカワラヒワや箕面にも生息している日本の国鳥であるキジなどの鳥類5種について、日本鳥学会が新たに日本固有種として追加する予定です。 日本鳥類学会では、日本にだけ生息する「留鳥」で、独立した種の場合「日本固有種」と認めています。※留鳥:季節による移動をしない鳥 ≪日本固有種(鳥類)≫ アオゲラ、アカコッコ、アカヒゲ、アマミヤマシギ、カヤクグリ、ノグチゲラ、メグロ、ヤ…続きを読む
箕面の山麓部で特定外来生物「ソウシチョウ」の繁殖が確認されています。ソウシチョウを飼育したり、生きたまま運んだり、別の場所に放したりすることは、外来生物法で禁止されていますので注意しましょう!
2月13日、箕面の山麓部で、ソウシチョウの群れ/10羽位が確認されたということで、市民の方から写真を送っていただきました。 2021年2月13日の写真 数年前から確認されており、さらに生息域を拡大している可能性があり、注意する必要があります。 2017年3月10日の写真 環境省では、特定外来生物に指定して、注意を呼び掛けています。詳しくは下記をクリックしてご覧ください。 【特定外来生物とは】 もと…続きを読む
生物多様性研究フォーラム「ニホンジカの生息情況とエキスポ90みのお記念の森の生物多様性」を行いました。生物多様性研究フォーラムの概要を報告します。
みのお山とみどりのフェスティバル(主催:箕面市・NPO法人みのお山麓保全委員会)、今年は新型コロナの影響で、不特定多数が集まる体験フェアは中止して、事前予約で人数を限定した生物多様性研究フォーラムを箕面文化・交流センターで10月18日に開催しました。(一般参加者50名、スタッフ及び報告者を含めると66名の参加) ※後援:明治の森箕面自然休養林管理運営協議会 第1部は「生態系に大きな影響を与えている…続きを読む