箕面市議会で「開発事業等緑化負担税条例」が可決されました。「箕面の森の守りびと」(公益信託「みのお山麓保全ファンド」サポート会員)募金にご協力をお願いします!
箕面の貴重な財産である良好な自然環境や住環境をはじめとする都市環境を将来にわたって守り、その魅力を向上させるため、法定外目的税を導入する「開発事業等緑化負担税条例」が箕面市議会で可決され箕面市から報道発表がされました。
http://www.city.minoh.lg.jp/machi/ryokkazei_houdou.html
この税は、開発行為等を行う事業者を対象に課税し、年間約3,000 万円の税収を見込んでおり、市が行う森林整備、市街地緑化、農地保全に関する事業や、山林所有者・市民による里山保全活動への助成などに活用することになっています。
今後、総務省との協議手続きを経て、平成28 年1 月1 日からの課税が予定されています。
箕面市では、平成10年(1998年)に山麓部を都市景観条例による「山なみ景観保全地区」として指定し、平成14年(2002年)に山麓保全アクションプログラムが策定され、山林所有者、市民、行政による協働の取り組みが行われてきました。
平成16年(2004年)には、山林所有者、市民による山麓保全活動を支援するために公益信託「みのお山麓保全ファンド」が創設されました。
以降、里山保全活動の他、清掃活動や不法投棄防止、道標などの整備、間伐材の利用、伝統行事の復活、環境教育など、この10年で多くの成果を挙げてきました。
一方で、平成27年度末には公益信託の資金が枯渇することから、「箕面の森の守りびと」(公益信託「みのお山麓保全ファンド」サポート会員)募集などの募金活動を進めています。(平成26年は約120万の募金)
募金活動は、多くの市民などの賛同を得て着実に拡大していますが、山麓保全の仕組みを継続するか廃止するか、継続するとすれば財源をどうするかなどの検討が必要となっています。
今回、箕面市から「開発事業等緑化負担税条例」が報道発表されましたが、四季折々に美しい箕面の森を守り・育て・活かし、「※森林の多面的機能」を最大限発揮させることを目標とした山麓保全活動を継続するためには、活動に参加していただくことや、「箕面の森の守りびと」(公益信託「みのお山麓保全ファンド」サポート会員)募金にご協力をいただくなど、行政による施策だけでなく、多くの市民の民意を反映した取り組みが大切です。
四季折々に美しい山なみ景観やレクレーションの場など、多様な惠みを受け取っている「市民」が、山麓保全への想いや共感に支えられながら、ボランティア活動に汗を流したり、活動を支える「募金」に協力をいただくなど、直接的・間接的に関わっていただくことが、これからの山麓保全活動を支えていくものと考えています。
※森林の多面的機能
「四季折々に美しい山なみ景観」:箕面のブランドであり関西・大阪のシンボル
「水源涵養の機能」:豊かな水を育み、たくわえる、農業をささえる
「災害を防止する機能」:土砂の流出や土砂災害を防ぐ
「文化・レクレーション的な機能」:安らぎや心身の健康を増進
「大気を浄化し温暖化を防止する機能」
「生物多様性の保全機能」:動植物の生育・生息空間
「地域資源としての機能」:自然環境の保全と観光などの利活用の両立
「林産物など山の幸を生み出す機能」など