日本の国鳥であるキジなど5種が日本固有種に追加指定される予定です。貴重な固有種が絶滅しないよう守りましょう!
小笠原諸島に生息する野鳥のオガサワラカワラヒワや箕面にも生息している日本の国鳥であるキジなどの鳥類5種について、日本鳥学会が新たに日本固有種として追加する予定です。
日本鳥類学会では、日本にだけ生息する「留鳥」で、独立した種の場合「日本固有種」と認めています。※留鳥:季節による移動をしない鳥
≪日本固有種(鳥類)≫
アオゲラ、アカコッコ、アカヒゲ、アマミヤマシギ、カヤクグリ、ノグチゲラ、メグロ、ヤマドリ、ヤンバルクイナ、ルリカケスの10種
≪今回、新たに追加される5種≫
オガサワラカワラヒワ、オリイヤマガラ、キジ、ホントウアカヒゲ、リュウキュウサンショウクイ
島国で日本と同じぐらいの面積のイギリスの固有種(鳥類)は1種のみだそうです。
日本では今回の追加指定により15種となります。
それだけ、日本の豊かな生物多様性が示されているといえるでしょう。
一方で、オガサワラカワラヒワのように外から持ち込まれた生き物の影響で、絶滅が心配されている種もあります。
固有種であるということは、もし日本で絶滅すれば、地球上でその種がいなくなるということに直結します。
※毎日新聞の5月10日の夕刊記事をご参照ください。
大都市近郊に位置しながらも、まだまだ豊かな自然が保たれている箕面でも、アオゲラ、キジ、リュウキュウサンショウクイ、カヤクグリ、ヤマドリなどが確認されています。
キジ(♂)
キジ(♀)
アオゲラ
リュウキュウサンショウクイ
カヤクグリ
ヤマドリ(自動撮影カメラ)
外来種の脅威、開発による自然環境の変化、増えすぎたシカの問題、人の手が入らなくなった里山の課題、地球温暖化など、生物多様性を脅かす課題はたくさんあります。
箕面にも生息する固有種を保護する、自然環境を保全する、さまざまな活動が求められています。
箕面の森には、日本の固有種以外にも、貴重な野鳥がたくさん生息しています。
野鳥が子育てをする期間は、大勢で写真を撮るなどの行為は、営巣放棄にもつながります。
貴重な生き物を次の世代につないていく活動にご協力をお願いします。