雨を待ちわびていた生き物、モリアオガエルの命をつなぐ営み、そっと見守りましょう♪
雨が続くとうっとうしいですよね。
でも、雨を待ちわびていた生き物がたくさんいます。今日は、カタツムリが元気で活動していました。
箕面ビジターセンターでは、土日祝日は自然解説員が皆さまをご案内していますが、下の写真は、今日、6月13日の当番の長井正樹さんが送ってくれたモリアオガエルの卵塊とそれを狙うマムシの写真です。
箕面の森では、たくさんのモリアオガエルが生息しており、この時期に、細い枝に卵塊を生みます。
下は、6月14日の写真です。(マムシはいませんでした)
その卵は、下にある水たまりに落ちて、オタマジャクシになります。
運よく生き残ったものは森に帰り、この時期に命をつなぐ営みを行います。
細い枝に登っているのはマムシ、こちらはモリアオガエルを狙っているのでしょうか?
モリアオガエルには、たくさんの天敵がいます。
昨年も同じ枝にマムシが来ました。
また、ニホンザルが来て、卵塊をコンクリートに打ち付けて、中の卵を食べた跡がありました。
水の中では、待ち構えていたアカハライモリに捕食されたり、特定外来生物であるウシガエル(エキスポの森の花の谷で増えています)に捕食されたりします。
一般的に、野生生物が大人になるまでの1年間の生存率は、非常に低いです。
死因を調べるのは難しいですが、天敵による捕食が大半を占めます。
生き残って命をつないでいくのは大変ですね。
自然の中での生き物たちの命の営み、そっと見守っていきたいと思います。
マムシ(毒蛇)にかまれないように注意してください!
箕面ビジターセンターの近くには、マムシが生息しています。
5月ごろから10月ごろまで、主に川の近くとか、湿った草むらで見かけることがあります。
全長に対して胴が太く、短い体形で、三角形の頭が特徴です。
とぐろを巻いてじっとしていることが多いので、気づかずに踏んでしまうとかみつかれます。
マムシがいそうなところには立ち入らないようにしてください。
見かけても、近づかないようにしてください。