9月23日、箕面ビジターセンターで「箕面のキノコを探そう!」の観察会を行ないました。今までになく多くのキノコに出会えて大満足な一日でした。
9月23日(日)、秋雨前線のほんのつかの間、箕面ビジターセンターの秋恒例の催し物の一つ「箕面のキノコを探そう!」の観察会を行ないました。
遠くは奈良、岸和田、大阪市内などから子ども4名を含む、計24名と多くのキノコファンが集いました。
今年も阪神キノコ研究会から講師をお招きし、指導の下で行いました。
先日の大型台風の影響で、ハイキング道の多くは通行止めになっていますが、今回は、通行止めが解除された自然研究路3号へ向かうことにしました。
各自袋を片手に、キノコを見つけ、採集、観察、そして写真撮影と、それぞれ楽しく山道を散策しました。
最近の雨続きのせいでしょうか、山に入るなり、次から次とキノコが姿を現しています。
土から顔を出した白い卵・赤い頭の幼菌・赤い傘を広げた成菌のタマゴダケ(テングタケ科)
パウンドケーキのようなアカヤマドリ(イグチ科)、
枯れ木に5、60の丸山型小さなキノコが群生しているイヌセンボンタケ(ナヨタケ科)
ツバとツボがはっきりつけたテングタケ科の仲間、
黄色で甘い香りのアンズタケ(アンズタケ科)、
ホウキを逆さにしたようなホウキタケ、
脳のようなノウタケ(ホコリタケ科)などなど、面白いいろんなキノコに出会えました。ノウタケでは、子供達も、ちょっとたたいて胞子の飛散も体験しました。
約1時間の散策、採集のあと、講義室で講師の指導の下、解説を聞きながら同定作業、分類作業を行いました。
タマゴダケの白い卵を切り開き、中に納まっている柄、傘の様子を観察しました。
テングタケ科によく見られるツバ、ツボの説明、チチタケの仲間で傷によって乳液が出る様子、
黒いキノコのクロハツ(食可)とニセクロハツ(猛毒)の識別、
キノコと共生しているキノコムシ探しなど、キノコの不思議なお話を聞きながら同定作業を行いました。
結果、本日の観察会で判明したキノコは約90種、“こんなに見つかったのは驚きだ!”
テーブルいっぱいに並んだキノコを見て、“これは壮観!今後これ以上出ることはない・・”という声があがりました。
最後に、先日、三重県で起こったニセクロハツ死亡事件の新聞記事のコピーをお渡しし、毒キノコに注意を喚起し、観察会を締めくくりました。
秋晴れの下、多くのキノコに出会え、楽しく大満足な一日を過ごしました。