サクラなどの樹木に被害を与えるクビアカツヤカミキリが特定外来生物に指定されました。クビアカツヤカミキリの成虫や樹木からのフラス(木クズ)を発見したら、通報してください!
昨日、明治の森箕面自然休養林管理運営委員会の分科会があり、環境省近畿地方環境事務所野生生物課の職員の方から、外来種被害防止行動計画についての説明をしていただきました。
その中で、クビアカツヤカミキリが、特定外来生物に指定された事、及び大阪府南部で被害が発生しているとの報告を受けました。
クビアカツヤカミキリは、幼虫がサクラやウメ、モモ、スモモ、カキなどの樹木の中に入り込み、木の内部を食い荒らしてしまう外来昆虫です。
加害された期は衰弱し、やがて枯れてしまいます。公園や街路樹などのサクラが枯れてしまうとお花見も楽しむことが出来なくなってします。また、ウメやモモなどの果樹を加害すると甚大な農業被害をもたらします。
このような農林業や生態系に係る被害、及び景観の劣化などの大きな被害の恐れがあるために、クビアカツヤカミキリの防除を優先的に行う必要があります。
効果的、効率的な防除を実施するためには、水際で防除することが重要です。早い段階で対応するほど、根絶までの期間は短くなり、守りたい対象への影響を少なく抑えることができます。
定着してしまうと、根絶まで、長い期間を要する他、防除のためのコストも膨らみます。
環境省や大阪府、箕面市では、クビアカツヤカミキリを見つけたら、早期に通報していただくことを呼び掛けています。
成虫の発生時期は、6月~7月ごろです。
下の写真:大阪府立環境農林水産研究所の資料から引用
幼虫の活動期間(フラスの排出)期間は、4月~10月ごろです。
下の写真:大阪府立環境農林水産研究所の資料から引用
クビアカツヤカミキリの被害は、サクラなどの樹木の幹や根から幼虫が排出するフラス(木くず・糞がまじったもの)の特徴で概ね判断することができます。樹幹のカビや根に被害が多く、うどん状に固まったフラスが大量に出ます。
環境省のチラシは下記をご覧ください。
もし、箕面市周辺でクビアカツヤカミキリを見つけたら、環境省近畿地方環境事務所/野生生物課(電話:06-4792-0706)、大阪府北部農と緑の総合事務所/みどり環境課(電話:代表072-627-1121)箕面市環境動物室(電話:代表072-723-2121)、もしくはNPO法人みのお山麓保全委員会事務局までご連絡ください。