「みのお森の学校」第9日目 5月14日(日)
箕面ビジターセンターの見学と多目的ハイキングの2部構成。森の博物館で動植物についての知識を深め、森を歩いて新発見に挑むのが狙いです。
参加者は生徒の皆さん14名とスタッフ、講師6名の総勢20人。一年で一番森が美しい季節にフィールド学習です。
参加者は生徒の皆さん14名とスタッフ、講師6名の総勢20人。一年で一番森が美しい季節にフィールド学習です。
午前10時、新緑に包まれ、野鳥のさえずりが心地よいビジターセンター図書室で近藤万里講師による「もりのなかまたち」のお話が始まりました。
ヤマガラの求愛、モリアオガエルの産卵、オオサンショウウオの生態、マミズクラゲの発生、アサギマアラの大旅行、リスとエビのしっぽ・・・・。
季節の移り変わりにつれて次ぎつぎ紹介される生き物の習性やエピソードは、とても興味深く、時間が過ぎるのを忘れるほどでした。
続いて博物館の見学。センター解説員の田中さんと田辺さんが生徒さんを2班に分け館内を案内し、展示物をわかりやすく説明しました。
箕面の植物、昆虫、野鳥、動物、鉱物など豊富な資料に皆さん圧倒された様子で、改めて「箕面の自然は思ってたよりずっと奥が深い」などのため息も漏れていました。
午後からは、才ケ原林道から地獄谷を経て滝道にいたる新緑ハイキング。出発前の注意で中瀬重幸校長が「今日のテーマは不思議発見。気づいたこと、疑問に思ったこと、ゴールするまでに何でもいいから一人1件発表して」と宿題を説明すると「ひぇー、そんなあ」と悲鳴も上がった。
でも出発前に「ハナイカダの雌雄株は?」。早い者勝ちとばかり質問する人もいて、緊張の中にも笑い声がはじける。オオルリ、キビタキ、ウグイスのさえずり、降り注ぐ緑のシャワー、時折カラッとした風が梢を吹き抜け、言葉にならない心地よさに包まれる。「これオトシブミじゃあありませんか」。生徒さんのひとりが枯葉の中から拾い上げた。長さ1センチ弱。巻物のような葉っぱ。広げてゆくと虫の卵が出てきた。チョッキリか?オトシブミとは昔のラブレターの巻物を擬して名づけられた。またサプライズが。足元にフンコロガシを見つけた。赤色に光るセンチコガネがサルの糞にまとわりき、押している。
また、「これは何ですか?」。木の枝を指さして質問が飛ぶ。「虫こぶですね。虫が住み着いて葉っぱが変形したものです」と答える中瀬校長。説明を聞きながら、うなづき、メモを取る生徒の皆さんの表情は、真剣さの中にもゆとりが感じられる。入学から半年余り。明らかに変わった。一人ひとりの興味の範囲は確実に広がり、深くなっている。森の学校での学習成果をそれぞれ自分で体感した一日でした。(文責藤原)
また、「これは何ですか?」。木の枝を指さして質問が飛ぶ。「虫こぶですね。虫が住み着いて葉っぱが変形したものです」と答える中瀬校長。説明を聞きながら、うなづき、メモを取る生徒の皆さんの表情は、真剣さの中にもゆとりが感じられる。入学から半年余り。明らかに変わった。一人ひとりの興味の範囲は確実に広がり、深くなっている。森の学校での学習成果をそれぞれ自分で体感した一日でした。(文責藤原)