箕面川ダム周遊自然観察ツアー「みんなで春を見つけよう!」を開催しました
3月19日(日)、3月も終盤に入り、今日は“春のうらら”を感じさせる、穏やかで絶好の観察日よりとなりました。今年最初のダム周遊自然観察ツァーは“みんなで春を見つけよう!”をテーマに行われ、6名が参加されました。
12:30ツアー開始。簡単に自己紹介の後、自然研究路3号から箕面ダムに向かいました。
薄暗い地際に葉が放射状に広がるショウジョウバカマを発見、地に接した古い葉先から芽が出て発根して新しい子株が育つユニークな植物です。ダム周りの府道では、新芽(雄花)が伸びてきたオオバヤシャブシ、昨年の実もまだ付いている。
箕面林道に入ると、黄色の蕾がほころんできたダンコウバイが4本並んでいた。あと1週間で咲き出しそうです。キブシの雄花もまだ緑っぽく垂れ下がり、皆春を待っている様子。チャセンシダの優し気な姿があちこちで。コクサギが数本並んでいる。まだ葉芽の状態ですが、すでに「コクサギ型葉序」と言われるように、葉が枝に2個/2個と交互に付いている姿を観察しました。
林道より対面のアカシデの群生を遠望、全体にピンク色で秋の紅葉とはまた違った趣です。桜はまだ少し早かったが、エドヒガン、ヤマザクラ、ソメイヨシノなど樹皮の模様や色目について見比べました。花がまだ少ない中で、ひっそりと咲き出していた一輪の花を発見、スミレの仲間(シハイスミレ?)でした。
かおり橋を通りダム周りの木道に入り帰路へ。クマノミズキの赤く尖った新芽や樹形を観察、すでに初夏の花や秋の赤いサンゴ状(果柄)の姿が想像できる。新芽では最も特徴的で人気のあるクロモジを観察、真ん中に細く尖った葉芽、その両脇に丸い花芽が挟んだ、あたかも“やじろべえ”を逆さにしたような面白い姿でした。
フデリンドウの確かな芽吹きも確認。その他シロバナウンゼンツツジ、生い茂ったウラジロ、莢が残るジャケツイバラ、リュウキュウマメガキなど多様な植物を観察しました、野鳥もトビが低空飛行、ウグイス、メジロ、ヤマガラ、カワラヒワなどが囀りで迎えてくれました。
今日は、草木や野鳥の躍動感や生命力を実感しながら、草木の萌え出る春に私たちも元気をもらい楽しい観察会の一日でした。
■次回の箕面川ダム周遊ツアーは・・・
春らんまん 生きものの躍動を感じよう!
4月16日(日)12:30~ (雨天中止)
箕面ビジターセンター集合