深夜、箕面・勝尾寺園地の森で「小型ヒメボタル」が乱舞!
7月6日(土)、「箕面ホタルを守る会」(会長:石田さん)の観察会が開かれ午後9時までの部に参加しました。石田さんからの情報を含めて報告します。
当日、18時30分に粟生団地バスロータリーに集合して、車に分乗して勝尾寺に向いました。この時間、大粒の雨が激しく、観察会が危ぶまれたのですが、勝尾寺園地で、石田さんの話を聞いている内に、雨も上がってきて、8時をすぎると「小型ヒメボタル」が飛び始めました。
下の写真は、石田さんの話を聞いている様子と手に止まってくれた「小型ヒメボタル」です。
里の「ヒメボタル」は、箕面市内では春日神社などで生息していますが、多くは5月下旬、21時ごろが発光のピークです。箕面の山の「小型ヒメボタル」は、7月上旬、24時ごろが発行のピークとなります。山の「小型ヒメボタル」は、なぜ深夜に発光するのでしょうか?
「ヒメボタル」の発光周期は、0.5秒位(ゲンジボタルは2秒位)で、まるでフラッシュをたいたようにピカッピカッと光って、とてもきれいです。
「小型ヒメボタル」は、「ヒメボタル」より小さく(6㎜~8㎜)、手のひらにのせても米粒位の大きさで、よくもこの小さい体で、光るものだと驚きました。発光の周期もやや早いような気がします。
7月6日:21時 雨上がり、気温26℃、湿度76%、発光数・・・16
24時 雨上がり晴れ、気温24℃、湿度78%、発光数・・・65
ちなみに、7月8日(月)24時は、晴れ、気温26%、湿度53%、発光数・・・97だったそうです。今年7月の発光数は低調でしたが、例年より少し遅れて今がピークとなっているようです。
*夜間に自動車で勝尾寺園地方面に入るには、事前に警察に許可手続きが必要です。
箕面の山間部は、国定公園として環境が保全されており、かつ深夜に光る習性から、今まであまり知られていませんでした。「箕面ホタルを守る会」は、2004年に発見後、箕面警察より通行許可を受け、箕面森林管理事務所(林野庁)や勝尾寺さんの協力も得て、継続して調査・観察活動を行っています。*「ヒメボタル」は大阪府の準絶滅危惧種
(追記)
深夜にホタルを観察していると、いろいろな声が聞こえてきます。7月6日も「モリアオガエル」がさかんに鳴いているのが聞こえました。下の写真は、6月にゲンジボタルの観察会を府営箕面公園内で行った時に撮影した「モリアオガエル」です。樹上生活をしているので指先の丸い吸盤が特徴です。シュレーゲルアオガエルとは虹彩が赤っぽいことで区別できます。箕面では普通に見る事ができますが、大阪府では準絶滅危惧種に指定しています。