箕面ビジターセンターにも早春の気配が
箕面ビジターセンター(政の茶屋園地)の気温、2月11日(土)最低-1℃/最高3℃、12日(日)最低-2℃/最高4℃ですが、フクジュソウやアセビの花が咲き始めるなど、ようやく早春の兆しをみせています。
【フクジュソウ(福寿草)】・・・下の写真は、2月12日に中瀬重幸さん撮影
箕面ビジターセンターの裏庭のフクジュソウは、7分咲きです。
春を告げる花の代表です。
当初は茎が伸びず、包に包まれた短い茎の上に花だけがつきますが、次第に茎や葉が伸び、いくつかの花を咲かせます。
この花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引しているそうです。
そのため、太陽光に応じて開閉(日光が当たると開き、日が陰ると閉じる)します。
早春に花を咲かせ、夏までに光合成おこない、夏になると地上部が枯れ、春までを地下で過ごす、典型的なスプリング・エフェメラル(*)です。
(*)スプリング・エフェメラル・・・春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称。直訳すると「春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で、「春の妖精」とも呼ばれます。
*ウィキペディアから引用
【アセビ(馬酔木)】・・・下の写真は、2月12日に中瀬重幸さん撮影
アセビも早春の代表的な花ですが、馬酔木の名は、馬が葉を食べれば苦しむという所からついた名前だそうです。
多くの草食ほ乳類は食べるのを避け、食べ残されます。
そのため、草食動物の多い地域では、この木が目立って多くなることがあり、奈良公園では、シカが他の木を食べ、この木を食べないため、アセビが相対的に多くなっているそうです。
早春の清楚で美しいアセビの花。
でも、増えているシカの食害による生態系への影響を考えると、何だか複雑な気がしますね。
【アトリ】
今年は冬鳥が少なく心配していましたが、ようやく?ビジターセンターや箕面川ダムのまわりにもアトリの群れがやってきました。シベリア方面からの渡来だと思われます。
カエデなどの種子が好きなので、これからしばらくアトリの群れを観察することができると思います。
また、政の茶屋園地の箕面川でもカワガラスが水にもぐって水生昆虫を採る姿がよく見られます。
早春に川の中の水生昆虫が最も大きく成長するので、カワガラスはそれにあわせて、他の鳥よりも、繁殖期や子育ての時期を早めていると思われます。
*箕面ビジターセンターは火曜日が定休日です。