「こもれびの森」ハイキング道の整備と植樹した苗木の下草刈りなどを行いました。
2018年の台風で多くのスギ・ヒノキの倒木が発生した「こもれびの森」では、大規模な倒木撤去と防鹿用金柵(A.、B、C柵、右下図の緑色内)を設置が行われた後、2020年から継続して市民が中心となり、ヤマザクラ、クヌギ、モミジ、アセビ、ミツマタなどの植樹と防鹿柵や防鹿ネットの見回りや補強を行っています。
場所↓ こもれびの森(生活環境保全林/箕面市有地)
7月28日(日)、防鹿用金柵のうち一番東側にあるA柵内から、「風呂谷」方面に向かうハイキング道とA柵内に植樹したヤマザクラやモミジ、コバノミツバツツジなどの下草刈りなどを行いました。
夏の下草刈りは苛酷な作業ですが、植樹した幼木の成長を助けるためには、必要とされる作業で、今回は、パトロール隊、箕面の森のきこり隊、みのおフォレスターズから計12人に協力していただきました。
A柵内は、柵に守られて今のところシカによる食害がなく、風呂谷方面へ向かうハイキング道は夏草が茂り、とてもハイカーが歩けるような状況にないことから、大鎌などで下草刈りを行いました。
〇風呂谷方面B37ポイントから「こもれびの森」に通じるハイキング道。夏草が繁茂して道が見えない
○植樹した苗木を残して下草刈り
〇もともとのハイキング道が見えてきた
場所を移動してA柵内に植樹した苗木の周辺の下草や植樹に覆いかぶさるクズやアカメガシワの枝などを除去しました。
猛暑で熱中症の危険も高まっていたので、植樹木の周辺の下草刈りについては、一部のエリアにとどめ、最後にB9ポイント周辺で秋に大量の綿毛を飛ばすダンドボロギクを刈り取り、太陽が南中する前に作業を終えました。
※「こもれびの森」は、生活環境保全林として、市民の保健休養などの役割が求められているなかで、ヤマザクラなど花の咲く明るい森の創生を目標に植樹を開始しました。が、金柵や防鹿ネットの外は、シカの食害がはなはだしく、柵外に植樹したヤマザクラの苗木などは単木用のネットを施したものの、残念ながら多くが枯れてしまい、シカの嫌いな植物だけが残るといった状態です。シカの生息密度が下がれば、多様な植物相の回復も期待できますが、今はとても困難な状況です。
「こもれびの森」の今後の再生活動については、ぜひ多くの方のご意見やご支援をお願いします。