5月15日(日)午前にエキスポ記念の森にある「花の谷」で、特定外来生物ウシガエル駆除や環境整備などの活動を行いました。
エキスポ記念の森「花の谷」のビオトープでは、トノサマガエルやモリアオガエルなど貴重な生き物が生息していますが、特定外来生物であるウシガエルも生息していることから、駆除活動を2018年から実施しています。
ウシガエルは、口に入る大きさの動物であれば、何でも捕食することから、在来のカエルや水生昆虫にとっては天敵ともいえる厄介者です。
日ごろはアナゴカゴによる捕獲を継続していますが、この日は久々に明治の森箕面自然休養林管理運営協議会の市民団体や林野庁の職員などがビオトープ内に入り、ウシガエルの駆除や生き物の生息確認を行いました。
また、市民に親しんでもらうための環境整備も行いました。
池の周りの柵の老朽化が目立っており、杭を打ってロープを取り換えるなどの整備活動も実施しました。
ロープの取り替え
きれいになって池の周辺の木杭とロープ
撤去した老朽化した木杭とロープ
この日はウシガエルは成体が3匹確認されただけで、オタマジャクシは確認できず、継続した活動により、大幅に生息数が減少していると感じられました。
トノサマガエルやモリアオガエル、シュレーゲルアオガエルが確認された他、ミズカマキリなどの水生昆虫に加えて、初めてアカハライモリの生息も確認できました。
樹上のモリアオガエルの卵塊
※箕面観光ボランティアガイド7名、箕面ナチュラリストクラブ3名、箕面生物多様性会議(生きもの会議)2名、林野庁職員2名、山麓委員会事務局1名の15名が参加しました。
明治の森箕面自然休養林管理運営協議会では、市民が中心になって行政と連携しながら、自然休養林の生物多様性の保全とあわせて、市民に親しんでいただけるような環境整備に取り組んでいます。
協議会では、今後も引き続き、花の谷の保全と活用の活動に取り組んでいきます。市民や行政など、多くの方々のご理解とご協力をお願いします。