増えすぎたシカによる被害、「こもれびの森」に植樹したヤマザクラの食害が深刻です。
今年3月に、「こもれびの森」の台風被害地のハイキング道沿いに、ヤマザクラ50本を植樹しましたが、防鹿用のネットを付けているにもかかわらず、ほとんどのヤマザクラがシカによる食害を受けました。
少し前までは、たくさんの葉を付けていたヤマザクラですが、枝を折られて、ほとんどの葉を食べられています。
防鹿用のネットが引き下げられており、枝が折られていることから、シカがネットに足をかけて、上からや空いた隙間から葉を食べているようです。
シカによる食害を受けたヤマザクラ
才ヶ原林道沿いの斜面は、ほとんど裸地状態になっており、わずかに残っているのは、シカが嫌いなセンダンやナンキンハゼ(街路樹由来)位となっています。
林道沿いのセンダンとナンキンハゼ
その他、箕面の山で目立つのは、マツカゼソウ、タケニグサ、アセビなど、これらは全てシカが嫌いな植物です。
生物多様性の保全の観点や裸地からの土壌流出を防ぐ災害防止のためには、増えすぎたシカの頭数管理対策が必須です。
一平方キロ当たり、10頭以上の頭数になると被害が急速に増えると言われていますが、箕面では大幅にこの基準を超えています。
猟友会などの活動による更なる頭数管理(駆除)が求められていますが、まだまだ不十分であり、緊急的な対策としては、防鹿ネットの設置などの活動が必須です。
この後、近日中にヤマザクラの防鹿ネットの補修に取り組む予定です。
「こもれびの森」緊急ポイントB9から