秋の里山に見られる身近な花たち/ワレモコウ、ツリガネニンジン
箕面の里山、ため池堤防の草地では、近畿でも少なくなっているワレモコウやツリガネニンジンを普通に見ることができます。
里山の秋を代表するかわいい花たちです。
下の写真は、9月15日の写真です。
ため池堤防に、たくさんのワレモコウが咲いています。
近くには、かわいいツリガネニンジンもたくさん咲いています。
9月16日には、ため池を管理する水利組合の皆さんが総出で草刈りをしていました。
草刈りをすると、当然、ワレモコウ、ツリガネニンジンの花は刈られてしまいます。
花がかわいそうだと思う人もいますが、草刈りは、これらの花たちにとって、マイナスなのでしょうか・・・?
毎年、この時期に草刈りをしていますが、毎年、ワレモコウ、ツリガネニンジンは咲いています。どうしてでしょうか?
これらの草地は、人の手が入らずに放置されると、クズ・ネザサ群落や先駆性樹林などに変わってしまいます。
ワレモコウ、ツリガネニンジンなど、ため池堤防や畔に見られる草花は、終日、太陽の光を必要とするものが多く、日照条件が良いところに生育します。
草刈りがされ、クズ・ネザサ群落に変わっていくのを防いでくれているので、ワレモコウ、ツリガネニンジンなど、里山の秋を代表するかわいい花たちが生き残っているのではないでしょうか・・・?
コマツナギの花
稲作が生業として受け継がれ、利水としてのため池も持続され、人の手が入った里山として、これからも、少しでも残されていくことを期待したいですね。
※ため池は、治水としての機能を果たしています。
(NPO山麓委員会 事務局 高島)