行政と市民団体が協働で、特定外来生物ウシガエルを駆除する活動を行いました。今回はアナゴカゴを使っての捕獲を試みました。
エキスポの森/花の谷には、保護すべき種として、トノサマガエル(環境省・大阪府準絶滅危惧種)やシュレーゲルアオガエル(大阪府準絶滅危惧種)の他、モリアオガエルなども生息しています。
追伸 6月4日に現地を巡回した市民の方によると、モリアオガエルの卵塊は無くなっているそうです。人による採取は、あまり考えられないのですが、ニホンザル、又はアライグマ(特定外来生物)による捕食の可能性があります。しばらく、見守り活動を続けたいと思っています。情報がありましたら、山麓委員会事務局までご連絡ください。
下は、モリアオガエルの卵塊(6/1)
特定外来生物であるウシガエルも多く生息していることから、保護すべきカエルや生き物に大きなダメージを与える可能性があり問題になっています。
下は、ウシガエルの成体(小)が浮かんでいる写真
明治の森箕面自然休養林管理運営協議会では、花の谷の生物多様性の保全のために、特定外来生物であるウシガエルの駆除を行うことにしました。
5月16日に引き続き、6月1日(金)の午前に第2回目の活動を行いました。
この日は、林野庁や大阪府の職員8名と市民団体の5名、計13名が参加しました。
前回、丸くて深い池では、あまり捕獲できなかったことから、アナゴカゴを設置して捕獲する実験を行いました。
魚肉ソーセージを入れたカゴを3個、何もエサを入れなかったカゴを3個、計6個を設置しました。(5月29日に設置、6月1日に回収)
カゴに中には、沈んでしまってウシガエル以外のカエルがおぼれ死なないように、ペットボトルを入れて、空気を吸えるようにしました。
エサ有りのカゴでは、オタマジャクシ:6匹、成体:2匹、計8匹を捕獲
エサ無しのカゴでは、オタマジャクシ:1匹、成体:6匹、計7匹を捕獲
データ量が少なく、設置した場所にも影響されるので、よくわかりませんが、成体は、エサが無くても捕獲できる、オタマジャクシはエサが有った方が捕獲数が多いということかもしれません。
いずれにしても、網では捕獲が難しい場所でも、アナゴカゴを使うと、比較的簡単に捕獲できることが分かりました。
下は、捕獲したウシガエルの成体
※足の指は、まっすぐです。
今回のウシガエルの捕獲数は、オタマジャクシ計17匹、成体計8匹、計25匹でした。
一度や二度では駆除はできませんが、これからも行政と市民団体が協働で、粘り強く活動を行っていく予定です。
下の写真は当日出会ったカエルですが、光彩が赤っぽいので、モリアオガエルでしょうか?