箕面国有林で、シカの個体数管理が始まりました。「注意看板」のあるところには近寄らないようにお願いします。
箕面の山間・山麓部では、生息するニホンジカ(以下シカ)による食害のために貴重な植生が損なわれるなど、森林生態系に与える負の影響の他、森林・農林業にも多くの被害が発生しています。又、林床が裸地化すると大量に雨が降った時に土壌が流失する恐れがあることから、シカによる食害は、生態系や農林業に与える影響だけでなく、山の麓に居住する私たちの生活にも直接影響しかねない大きな課題となっています。
箕面では、大阪府のシカ保護管理計画に基づいて、「山なみ景観保全地区」や「近郊緑地保全区域」で、有害や狩猟によるシカ・イノシシなどの個体数管理が行われて来ましたが、本年度から、新たに箕面国有林(明治の森箕面自然休養林)においても、シカなどの「個体数管理」を始めました。
箕面国有林(明治の森箕面自然休養林)は、明治の森箕面自然休養林管理運営協議会と連携して、植生を守るための緊急避難的な対策としての「植生保護柵や樹木保護ネットの設置」、管理目標として活用する枠取り(コドラート)調査や定点カメラなどによる「モニタリング調査」、「市民への広報や啓発活動」などの取り組みの他に、捕獲罠(くくり罠・ハコ檻)を設置しての「個体数管理」を始めたところです。
箕面国有林には、多くのハイカーが訪れるために、ハイキング道から離れたところ、ハイカーが立ち入らないところに捕獲罠を設置しています。又、ハイキング道の見えやすいところ、及び捕獲罠の近辺には「注意看板」を設置しています。
このような「注意看板」の設置されているところには、近寄らないように注意をお願いします。