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山なみ通信

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未来につなぐ森づくり #箕面の森の守りびと

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「ナラ枯れ」被害の防止のための「炭まき」実験を行いました。

6月30日(月)午前、箕面市如意谷にある「しおんじ山」で、日本熊森協会群馬県支部の協力で、今年「ナラ枯れ」被害が発生したコナラを対象として、被害木(生存木)が枯死しないように樹勢の回復を図ることを目的とした「炭まき」による土壌改良実験を行いました。

当日は、「ナラ枯れ」PT及びNPO山麓委員会のスタッフ5名と日本熊森協会から5名が参加して、約1時間の作業を行いました。

このコナラの木には、オスのカシナガキクイムシが穿入し、たくさんの穴を開けています。フラス(木くず)の状態からオスということが分かります。オスが集合ホルモンでメスを呼び集め、マスアタックが起こるために、同PTでは、粘着シートの粘着面を外向けに貼ってカシナガを捕獲しようとしています。又、過去の経験から、鳥や爬虫類など他の生き物が貼り付くために、表面に「防止用のネット」(ブルーのネット)を設置して、出来る限り他の生き物が貼り付かないような工夫をしています。

被害木・シート設置

又、同PTでは、カシナガが羽化する前の4月から6月にかけては、昨年被害のあった多くの被害木に、粘着シートの粘着面を内向きにして、貼り付ける作業を行って来ました。これは、羽化して穴から出て来るカシナガの成虫を捕獲するものです。

「ナラ枯れ」被害の防止のために対策は、その他、冬季に行政により枯死木の伐倒くん蒸処理を行うなどの対策を行い、箕面においては比較的に、急速な被害の拡大は抑えられています。

これらの対策は、主にカシノナガキクイムシの捕獲や数の拡大防止に焦点をあてたものですが、今回の「炭まき」は、樹木の回復により枯死するのを防ごうとする意図から行われたものです。

さまざまな要因により酸性化してしまった土壌を炭の力により中和して、土壌改良を行い、樹木が元気になるのを手助けするものです。元気になると、カシナガが穿入しても「樹液」を出して、被害を防ぐことができるという考え方です。

今までも、粘着シートの設置により被害が低減し、樹液を出して、生存している被害木は多く見られています。

具体的な「炭まき」方法は、まず、樹木の枝葉が届いている範囲に、深さ10~15cm、幅20~30cmのサークル状の穴を掘ります。掘ると樹木の細い根がたくさん見えてきます。

穴を掘る

穴掘り

次に、その穴に粉になった炭を撒きます。

炭まきの様子

炭まき1

その上に木酢液(竹酢液)を300倍にして撒き、炭と土を混ぜて埋め戻します。

炭まき2

今後、このコナラの木が元気になり樹液を出して生き残るか、しばらくの間、経過観察を続けていくことになっています。

箕面では新しい取り組みですが、いくらかの課題も分かりました。

今回は、粉になった炭を約30㎏(米袋4袋+NET45ℓの炭1袋)使用しました。(日本熊森協会提供)

細かい粉になったNET45ℓの炭は、インターネット販売では¥2,200となっており、これを、もし5袋使うと約¥11,000の費用がかかり多くの手間もかかります。又、もっと安価に、炭を調達できる方法が求められています。今回は実験のために、比較的平坦な場所を選んで行いましたが、箕面の山は急峻なところが多く、同じような手法で実施できるかどうかの課題も分かりました。

効果が実証されたとしても、1本の樹木にこれだけのコストをかけることは難しいのですが、少なくとも、特定の「保護すべき樹木」に対しての対策としては有効であるように思われます。

森の土壌が「炭」の力で元気になると、植物も元気になります。多くの生き物が棲める豊かな森になることを期待したいですね。

今回は、「炭まき」のノウハウを日本熊森協会さんに教えていただきました。ありがとうございました。

 

 

カテゴリ:生き物の多様性保全,ナラ枯れ被害防止

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投稿者:sanroku

投稿日:2014年07月01日 12時間11分55秒