才ヶ原林道沿い「ナラ枯れ」被害の伐倒くん蒸処理地に、防鹿ネットを設置しました。
3月26日(水)午前10時から、小雨が降りしきる中、12名が集まり、才ヶ原林道沿い(こもれびの森)の「ナラ枯れ」被害の伐倒くん蒸処理地に、「シカによる食害」防止のための防鹿ネットを設置しました。
ナラ枯れ被害の拡大防止のために伐倒くん蒸処理を行ったこの場所、本来は森にギャップが出来たので、林床に光が入り、下層植生が徐々に回復すると期待されるのですが、実際は、増えているシカの採食行動ために、植生の回復が見込めない状況となっていると考えられます。
下は、設置前の写真です。
明治の森箕面自然休養林管理運営委員会(行政委員と市民委員で構成)は、このような状況を受けて、清水谷では防鹿ネットを設置した結果、ネット内では順調な植生回復が見られることから、協議会で検討の結果、「ナラ枯れ」被害の伐倒くん蒸処理地に防鹿ネットを設置して、植生回復を図るテストを行うことにしました。
今回の活動には、同協議会のメンバーである下記の市民団体の方が参加しました。
清水谷を守る会、箕面ナチュラリストクラブ、箕面自然調査会、箕面の森観察会、NPO法人日本森林ボランティア協会、NPO法人みのお山麓保全委員会事務局、及び「ナラ枯れ被害防止」プロジェクトチーム。
今後、ネット内を観察しながら、定期的に植生調査を行う予定です。又、カシノナガキクイムシの被害にあっても生き残っているコナラのドングリをネット内に入れて、「ナラ枯れ」に強いコナラを増やすことも検討されています。
防鹿ネット内の植生の回復が期待されます。