【速報】箕面鍋田川で大阪府準絶滅危惧種ヒメボタルを発見♪
箕面鍋田川で大阪府準絶滅危惧種ヒメボタルを発見♪
箕面市は、緑豊かな北摂山系を背景として良好な住宅環境を保持し、大阪都市圏の住宅都市として発展していますが、山麓部からの川の水により、住宅地周辺でも身近にホタルを見る事のできる地区が多くあります。
成虫が発光するホタルとしては、ゲンジボタルとヘイケボタル(いずれも幼虫は水生)、及びヒメボタル(幼虫は陸生)が見られます。
*幼虫が発光するのはクロマドボタルなど。
この中で、ヒメボタルは、5月下旬から6月上旬に発光し(発光周期約0.5秒)、平地の藪に生息します。(発光時刻のピークは21時ごろ)*ゲンジボタルは6月上旬から下旬。
*明治の森箕面国定公園に生息する小型ヒメボタルは、7月上旬に発光し、発光ピークは24時半ごろ。
このヒメボタル、幼虫は陸上に棲み、陸生の貝類を食べる事が知られていますが、♂の方が大きく、♀は下羽がないために飛ぶことができません。
そのために生息地によって固有性が高く、ヒメボタルは繁殖力が非常に弱く、急激な環境の変化に対応できずに絶滅してしまうことが危惧されており、大阪府の準絶滅危惧種に指定されています。
*吹田市では、平成23年4月に天然記念物に指定されています。
箕面市では、多くの団体により河川の美化活動が地道に行われていますが、この度、「箕面鍋田川にホタルを呼びもどそう会」の皆さんにより、箕面鍋田川(曲 り池からバス通りの中間地点)でゲンジボタルに加えて、ヒメボタルが発見されたとの一報があり、箕面ホタルを守る会(石田達郎さん)により、ヒメボタルの ♀が確認されました。
この3日前には、「箕面鍋田川にホタルを呼びもどそう会」によると、飛翔するフラッシュ光が見られた事から、♂も生息している模様です。
箕面鍋田川、緑豊かな山麓部から医王岩のある如意谷地区から南に向かい、集落や田園(市街化区域)を流れ、箕面市稲3丁目付近で千里川に合流します。
「箕面鍋田川にホタルを呼びもどそう会」は、毎月第3日曜の午前中に約2時間、箕面第二中学校東の「曲り池」周辺から北に約850mの区間の鍋田川の美化活動を行っています。
地域の皆さんの川をきれいにする活動により、昔に生息していたホタルが復活したのかもしれませんね。
川がきれいになりホタルが飛び交い、生き物たちにとって住みやすい町は、人にも住みやすい町だと思います。
この地区は、「地区計画」に指定されており、区域の整備・開発及び保全の方針が定められていますが、恵まれた自然資源を有する地区であり、これらの特性を 活かし、自然との共生、調和を図り、良好な環境を備えた都市づくりを基本に、安全で快適な都市機能を備えた地区形成を目指す事を目標とされています。
また、箕面市では重点施策のひとつとして「緑・住みやすさ最先端」をあげており、豊かな緑を守り、便利で住みやすく、元気で活力ある箕面をめざして、まちづくりを進めています。
緑豊かな山麓部を背景として、町なかでもホタルを見る事のできる良好な住宅環境の保持が望まれます。