箕面の“白いたんぽぽ”を探そう!~4/15に説明会
★ 箕面では珍しい“白いたんぽぽ”を探す・・ ★
4/15(日)に箕面の「“白いたんぽぽ”を探そう!」という調査の「説明会」が、開かれます。
2年前から、毎春、箕面のたんぽぽの調査をしている市民組織『生きもの会議』(NPO山麓委員会内)の主催です。
箕面では黄色いたんぽぽに混ざって散発的に“白いたんぽぽ”が観察されていましたが、調査参加者の中から「珍しい」との声が高いことなどから、今年はこれに焦点をあてることに・・。
★ 高知県などで多いシロバナタンポポ ★
“白いたんぽぽ”は日本の昔ながらの在来種で、箕面のものは大半がシロバナタンポポ(白花たんぽぽ)とみられます。
このシロバナタンポポは2010年の西日本全域にわたる市民参加の調査によると、主に高知県などで集中的に生育しています。〈【図※】の青い印〉
※ 「タンポポ調査西日本2010調査報告書」(2011.3。同調査実行委員会)
同県出身の生きもの好きの年配のある女性は「子供の頃、たんぽぽは“白”と思ってた・・。(大きくなって)大阪へ来て、たんぽぽが黄色ばっかしなのに、大変びっくりした」と言っています。
但し、今では外来系の黄色いたんぽぽ(セイヨウ(西洋)タンポポ)が、かなり広がっているようです。
このシロバナタンポポは純白で、おしべなどが黄色いようです。【写真の上/箕面市新稲6丁目で昨春撮影】
★ 岡山県などでは、シロバナタンポポが多い ★
主な“白いたんぽぽ”のもう一つは、岡山県や愛媛県西部に集中生育するキビシロタンポポ(吉備白たんぽぽ)です。〈【図】の紫色の印〉
こちらは、花全体が少し黄色がかっているといいます。
いずれにしても、箕面の“白いたんぽ”は、多分、これらの地方から人の手で運ばれた可能性が高いとみられています。
主催者は、今回の調査を通じて、「ふるさとの思い出の花などとしての「たんぽぽ文化」がいくらかでも分かれば・・」としています。
★ 箕面でいち早く3月末に“白いたんぽぽ”が開花 ★
さて、まだ寒さの残る3月末(3/27)に、箕面で“白いたんぽぽ”の花を発見!
場所は、箕面第2中学校(萱野1丁目)の北西の角(五叉(さ)路)の北東側にある市の上水道の坊島受水場の敷地で、南側の道路からフェンス越しに10株余りが見えました。
ところが花の色が純白ではなく、やや黄色がかっています。
つまりシロバナタンポポというより、キビシロタンポポのイメージです。
文献を手がかりに花の外側など詳しく観察すると、全体としては両者の特徴を持ちます??
【写真の下/写真では分かりにくいですが、花全体が微妙に薄黄色(クリーム色)で、特に花の中心部がやや濃い黄色】
インターネットで調べると、「咲き始めの頃のシロバナタンポポは、これまでキビシロタンポポのものとされていた特徴を備えていた」(豊岡市・コウノトリ市民研究所ブログ)との情報があり、いささかややこしく・・。
とりあえず、これからどうなるか-現場を経過観察ですね。
★ 参加者全員にプレゼント! ★
箕面の“白いたんぽぽ”はごくわずかですので、今回の調査は「お宝探し」になるとみられます。
そこで主催者側では、参加賞として「箕面の自然と生きもの」をテーマにした今年の箕面市の「カレンダー」(全世帯に配布)の希望の写真(絵はがきサイズを予定)を1枚ずつ全員にプレゼントするとしています。
このプレゼントは、カレンダーの写真を撮った箕面市民で自然や生きものを追うプロカメラマンの谷上さん(小鳥などリアルな生きもの画家でもあります。生きもの会議メンバー)の好意で実現するものです。
(プレゼントの写真は説明会の4/15に希望を聞いた上で、後日、郵送など)
★ 「“白いたんぽぽ”のお話」など・・説明会 ★
説明会は、次のように開かれます。
◆ “白いたんぽぽ” を探そう! 説明会 ◆
▽4/15(日) 午後1時半~3時
▽みのお市民活動センター(かやの中央)
▽「“白いたんぽぽ”のお話」・・石田さん(府立高校の理科の先生)
「白いたんぽぽ」の分布調査の説明・・事務局
▽どなたでもOK(小学3年生以下は、保護者同伴)
▽主催:『生きもの会議』(箕面・生きもの多様性会議 準備会/NPO山麓委員会内)
▽連絡先:NPO山麓委員会(担当:しげもと)電話:072-724-3615