全国で相次ぐ山火事。山の中や渓谷沿い川原での「たき火」は厳禁!
2月下旬から、全国で山火事が相次いでいます。
岩手県大船渡市で発生した山火事は、2月26日の発生以降、5日経過した現在(3月2日)も、依然として鎮火の目途がたっていません。麓の民家にも危険が及んでいて、これまでの焼失面積は1800haに上ります。
ちなみに、箕面山麓部の面積は約380ha、箕面市域全体では約2400ha(箕面市森林整備計画)なので、大船渡の山火事は、箕面山麓の面積の約5倍、箕面市全域の山林の実に約75%(4分の3)に延焼していることになります。
消防庁統計によると、2018年から2022年の5年間の年平均で、日本の山火事の発生件数は約1300件で、その原因は、「たき火」が32.5%と最も多く、次いで「火入れ(野焼き)」、「放火(疑い含む)」、「たばこ」、「火遊び」となっていて、大半が人間の不注意によるものとされています。また、山火事の約7割が、とくに太平洋側で空気の乾燥する冬から春(1月~5月)に発生しています。
(上記画像は林野庁HPから転載)
山麓保全委員会には、ハイカーなどから、山の中や川原でのたき火跡の情報がしばしば寄せられます。
(↑2月1日に通報があった大滝上大日駐車場前の川原内のたき火跡)
あらためて、山火事の原因でも最も多いのはたき火です。山火事は、森林法や放火罪などの法律により処分される可能性があります。川原であっても、山林内と同様に、たき火は絶対にやめてください。
ついては以下の事項を厳守してください。
■山林内で「たき火」は、絶対にしない!谷川の河川敷でも同様。
■たばこは、許可された場所のみで喫煙し、吸い殻は必ず消し、投げ捨てはしない。
■携帯コンロなど、火を使用するときは許可された場所のみで行い、火の始末を完全におこなうこと。