ハイキング道の倒木処理を複数の山林ボランティア団体が協力して実施しました。
8月14日、「箕面市如意谷交番を北に上がった才川渓谷添いのハイキング道で、マツの枯死木が折れて、ハイキング道の真上に宙ぶらりんの状態になっている」という市民の方からの通報が山麓委員会事務局にありました。
事務局が箕面市に報告し対応を要請したところ、早急な対応は困難との返答。それを受けて、日ごろ山林整備を行っている複数の市民ボランティア団体に、相談を持ちかけました。
翌15日、さっそく「箕面の山パトロール隊」の隊員が現場を視察し、数枚の画像を山麓委員会に送付。隊員の説明によると、枯れマツが倒れて折れた際に、3、4本の枝が周囲の木にかかり木になっていて、地面に散乱していた部分は整理できたものの、ぶら下がった部分は、処理が困難とのことでした。
その後、同じく日ごろ山林整備を行っている市民団体の「みのおフォレスターズ」から、危険な作業を行わないことを前提に、枯死木をロープでくくりつけて、軽ウィンチ(牽引機)で離れた位置からの引っ張れば、落ちる可能性があると提案がありました。
そこで、8/23(金)午前、みのおフォレスターズに所属する5人が、宙吊りの枯死木の除去作業を行いました。現場は片側の路肩が谷に向かって急傾斜で足場の確保が難しい状況だったことから、高枝切バサミを使って、邪魔になりそうな周囲の木の枝を取り除いたうえで、枯死木にロープをくくりつけて、全員で引っぱったところ、かかった枝が予想以上に腐食していて、人力で引きづり落とすことができました。
里道(ハイキング道の多く)の倒木処理や道崩れについては、本来は箕面市道路管理室が管理者ですが、山の中のハイキング道の管理はできないのが現状です。そこで、山麓保全活動における行政と市民団体との「協働」の考え方(それぞれが違う立場でできることを行う)に基づいて、これまでも箕面市と連絡を取りながら、比較的危険度が低い作業については、市民ボランティアが対応してきました。
山麓保全委員会では、今回の案件のように、市民ボランティアが可能な範囲でハイキング道などでの倒木処理を行う場合を念頭に、委員会内に「山林部会」を設置し、機動的な仕組みの構築の検討を進めています。
※これからのシーズンは、台風による大雨や強風により、倒木や道崩れの発生が考えられます。もし、倒木や道崩れを発見した場合は、ハイキングマップに記載されている「緊急ポイント」などの位置情報と現場の写真を、山麓保全委員会にメールでお送りください。