【みのお森の学校】3月19日(土)
【みのお森の学校】3月19日(土)、第7回講座が開催されました。
今回は、山林整備の基礎知識ときこり体験です。
先週までとは打って変わって肌寒い日となり、夕方から雨予想。きこり体験完了まで天気がもって欲しいところでした。
14名の方が参加され、午前の講義は箕面市外院にある帝釈寺東隣の聚楽館で成瀬講師よりおこなわれました。
座学の講座では森林の持つ多面的機能のおさらいと日本の森林状況、箕面山麓部の樹林状況の変化などから山林整備の必要性を楽しく興味深い余談を交えながらお話をうかがいました。
箕面市域は約60%が森林が占めており、子供の頃に薪でご飯を炊いていた経験者もおられ里山が機能していたことを身近に感じるお話もありました。
高度経済成長の燃料革命がきっかけで里山が放置されていったというお話から、「1973年オイルショック時のトイレットペーパー不足のきっかけは千里中央の大丸ピーコックの特売セールだった。高度経済成長をとめたきっかけと言えるかもしれませんね」という面白い余談も。後半は、木を伐採する際の身支度や心構え、伐採方法の基本や注意喚起ポイントなどを実体験からの生きた言葉でお話をいただきました。「お互いに声を掛け合うことが大事」「ボランティアなので危険な場所で作業するなどの無理はしないこと」と力説される成瀬講師の言葉に受講生の方々は真剣です。
「今日のポイントは、”受け口・追い口・ピーコック”」と笑いを交えて午前の講義は終了となりました。
お昼休憩を取った後、徒歩できこり作業現場まで移動。約15分程度で森に到着し、各自道具の装着を終えてまずは玉切りで肩慣らし。「箕面森のきこり隊」の指導・山林整備サポートの基礎となる、きこり体験開始です。
その後は2班に分かれて、ロープ・滑車も使いヒノキの伐採を行いました。昨日の雨で足場が悪いので安全確保に十分注意して作業に取り組みます。
伐採する木の選定、木をどの方向に倒すか、ロープ・滑車の設置などをチーム全員で相談しながら進めて行き、順番に”受け口””追い口”を入れ、最後は全員でロープを引っ張り。。。ザザァーと音を立てて木が倒れると思わず皆んなの口から「おぉ〜!」という歓声が(笑)
約2時間程の体験は、皆さん心地よい疲労感を伴い無事終了となりました。皆さんお疲れ様でした!
文責:サポーター 森下桂子