府営箕面公園「左岸」の通行止めは、1月末ごろに解除になる予定です。滝道では、秋の紅葉シーズンにおける開通をめざして、懸命の工事が行われています。
1月24日、大阪府池田土木事務所主催で「台風21号による箕面公園の被災および対応状況」の説明会が行われました。
箕面公園始まって以来の被害状況(11ヶ所が被災)に対して、懸命の工事が行われていますが、現在、下記の5ヶ所の被害箇所が残っています。
その内、箕面川左岸(滝を背にして左側)中千本の被災箇所については、1月末に開通する予定になっています。
これによって、阪急箕面駅から大滝まで歩いて行くことが出来るようになりますが、このコースはアップダウンがあり、道も細いことから、足の悪い方やベビーカー、小さなお子様が通行するのは非常に危険です。通行されるときは、十分、注意して歩いてください。
また、今後、人出が多くなったときは、安心安全を確保するための通行止めや入場制限などが行われる可能性があり、事前に情報を集めるなど、注意する必要があるでしょう。
その他、昆虫館裏や大門橋北の遊歩道は、2月末ごろまでに作業を完了し、通行止めが解除される予定です。
滝道の石子詰、及び天狗鼻は、今年の秋の紅葉シーズンにおける開通をめざし、少しでも工期が短縮できるように、鋭意、現場作業が行われています。
石子詰では、約50m上からの倒木の撤去工事が行われ、斜面の補強工事が行われます。現場の滝道は道路幅が狭く進入路も1本です。また、斜面が急峻であり、重機を入れての作業が困難など、施工効率が非常に悪く、多くの時間を要する状況になっています。
斜面の崩壊対策として一般的なのは「コンクリートで斜面を固める工法」ですが、自然公園である滝道の美観を残すために「ユニットネット工法」が採用されました。
この工法は、樹木を出来るかぎり伐採せずに、斜面に補強材を打ち込み、補強材とユニットネットを支圧板により連結し、斜面の安定化を図るものです。森林景観の保全に優れており、法面の緑化も可能な工法であり、望ましい工法といえるでしょう。
工期を短縮する施策については、①作業部隊を最大2パーティーにして工期を短縮、②モノレールの架設により急峻な現場での資材運搬の効率化、③土曜日も出来る限り現場内での作業を実施するなどの対策が計画されています。
箕面川「左岸」の通行止めは解除され、山歩きに慣れているハイカーには朗報ですが、ハイキングに慣れていない行楽客の通行には、安心安全面で課題が残されており、一日でも早い滝道の工事の完了が期待されます。
※詳しくは、今後、発表される情報でご確認をお願いします。
大阪府池田土木事務所、および箕面公園管理事務所のホームページでご確認ください。
箕面公園では、昆虫館の企画展示も行われており、瀧安寺や渓谷の景観などの見どころがたくさんあります。
冬はハイキングや野鳥観察に適した季節です。少し歩くと箕面ビジターセンターや箕面川ダムやエキスポの森などの見どころもあります。
しっかり暖かい服装をして、事前に情報を確認して、箕面の自然をお楽しみください!
(事務局/高島)