7月11日(金)「こもれびの森」植樹エリア(A,B,Cネット内)の定期巡回を行いました。
2018年の台風で南斜面のスギ・ヒノキの人工林で多くの倒木が発生した「こもれびの森」(箕面市有地)では、復興事業として、行政により倒木撤去と防鹿用金柵の設置が行われた後、2020年から市民が中心となり植樹活動などを行ってきました。
7月11日(金)、山麓委員会内の「こもれびの森部会」担当理事など4人が、植樹エリア(A、B,Cネット内)の定期巡回を行いました。
林道B9ポイントからAネットへ通じるハイキング道沿いは、金柵外のためシカが嫌いなミツマタ、アセビなどが中心に植樹されていて、とくに道の両側のミツマタは順調に成長していました。
(順調に成長しているミツマタ)
Aネット内は、金柵によりシカの侵入が防止されていることにより、夏草が繁茂。今後、適当な時期に植樹した木々周辺の下草刈りや覆いかぶさっている木の枝の除去が必要と思われます。
(扉の向こう側がAネット内。ネットの内と外での植生の違いが明瞭)
2023年6月にBネットとCネットの区間で大雨により路肩が崩れ、Bネットの一部が損壊して、シカが侵入していたBネット内は、今年3月、新たに防鹿ネットを設置(区域図の赤線)した結果、下草が生えてきました。
(Bネット内の様子)
(覆いかぶさっているアカメガシワを除去)
BネットからCネットの間の路肩崩落個所は、地面の亀裂がさらに拡大。Bネット出口の扉は、片側の支柱の地盤が低下し、扉が傾いてしまっていて、施錠できず、紐でくくりつけている状況となっています。
(亀裂に拡大により扉の開閉が困難になっている)
崩落した路肩では、防水シートの内側も徐々に削れ、崩落が進んでいます。この先の大雨などで、路肩はさらに大きく崩れ落ちる可能性が高いと考えられます。箕面市担当部署への現状報告と今後の対応を協議する必要があります。
(防水シートに覆われた部分も半分程度がえぐれた状態)
以上、今回の巡回報告です。なお、山麓委員会こもれび森部会では、今後、定期的に見回り、現場の状況の把握に努めることにしています。