箕面ドライブウェイの景観を損なっていた「やっかいものの倒木」を資源として有効活用!資源と活用の好循環をめざす山麓保全活動の試みを始めました。
暮れも押し詰まった12月29日午前、箕面ドライブウェイ沿いのハイキング道入口B3ポイント「こもれびの森」(市有林)で、薪ストーブ利用者2名と山麓委員会事務局2名で、風倒木の処理や整備活動を行いました。
この地点は、ドライブウェイ沿いで、倒木が見苦しく、長い間、周辺の景観を損なっていました。
整備前の状況
倒木を玉切り、除去して、周辺を綺麗に整備すると共に、資源として使えそうな材は、薪ストーブ利用者に持ち帰っていただきました。
玉切りした材
通常の山林整備活動では、枯死木や風倒木を伐採、玉切りをするなどの整備を行っていますが、現場で腐らせておくだけで、資源としての再利用はほとんど行われていません。
綺麗に整備した状態
今回は、山麓委員会に薪ストーブ利用者から、薪として活用できる材がないかとの相談を受けて、薪ストーブ利用者に倒木処理に汗を流していただくと共に、資源として有効に利用していただくために、利用可能な材は持ち帰っていただく試みを行いました。
薪を燃やすと二酸化炭素が発生しますが、樹木が大気中から二酸化炭素を吸収・固定したものなので、化石燃料を使用する場合と違って、二酸化炭素濃度の上昇にはつながりません。
「こもれびの森」は市有林であり、箕面市の了承を得て、このような活動を行いましたが、倒木を搬出するために道路に近い山林で、地権者の了承を得られたところでは、出来る限り、倒木を資源として活用できればと考えています。
近年の薪ストーブは、燃焼効率も良く、手入れも簡易になっていることから、化石燃料の使用の低減に大きく寄与することが期待されています。
また、箕面の薪ストーブ利用者が、箕面市外から物流費(化石エネルギー)を払って、購入するのではなく、箕面の山林の整備活動を行ってもらいながら、資源として有効活用していただく、資源と活用の好循環をめざしていきたいと考えています。
始まったばかりの活動ですが、今後、このような取り組みが継続できるよう、薪ストーブ利用者や地権者など、多くの関係者の皆様のご支援とご協力をお願い出来ればと考えています。(NPO法人みのお山麓保全委員会事務局 高島)