山林所有者に代わって山の手入れを行う山林整備サポート(ボランティア派遣)の活動を精力的に行っています。
四季折々に美しい箕面の「山なみ景観保全地区」、約80%は民有地です。(約350人の地権者が所有)
公益信託「みのお山麓保全ファンド」は、「山なみ景観保全地区」内に山林を所有している地権者が山林整備活動を行うことに対して、活動助成を行っています。(「自然緑地」指定への同意が前提。所有地1㎡あたり25円/最大25万円の助成)
助成を受けて、山林所有者に山の手入れを行っていただくのですが、「高齢になったので山に行けなくなってしまった」「遠くに住んでいるので山に行けない」など、さまざまな理由で山林整備ができない所有者もたくさんおられます。
そこで、山林所有者から山林整備サポートの要請があれば、所有者に代わって山林整備を行うボランティアを派遣して、山の手入れの手伝いを行うサポート活動を行っています。
「みのお里ぷら」などの活動団体や研修を受けた「みのお森の学校」の卒業生の皆さんが山林整備を実践しています。
2017年度は、39件の山林所有者から要請があり、延べ268人のボランティアが山林整備活動を行いました。
2018年度は41件の要請があり、昨年11月から活動を行っています。
11月10日~1月12日までで16件の山林で整備を行いました。
山林所有者による山林整備サポート(ボランティア派遣)の要請は、毎年少しずつ増えており、助成件数の半数以上になっています。
場所により違うのですが、今年の整備活動は、ほとんどが倒木の処理です。
昨年、一昨年と連続した台風による風倒木被害が大きく、倒木を玉切りして、斜面から滑り落ちないように整備をしています。
箕面の山麓部は急峻なところが多いので、滑落などの事故がおこらないように注意しながら、必ずヘルメットを装着して活動しています。
また、近年は増えすぎたシカの食害が多いことから、出来る限り除伐しないように注意しています。
1月中旬から3月中旬までに、残り25件についても山の手入れを行う計画です。
年々、ボランティア派遣要請が増えているので、「みのお森の学校」を受講していただき、安心安全管理や山林整備の研修を受けて、実際に山林の整備を行っていただけるボランティアが増えることが期待されています。