シカたないでは、すまされない!森を食いつくす、増えすぎたシカから、箕面の森をどう守るか!「こもれびの森」の防鹿用金柵内にシカが侵入して、植樹したイロハモミジが食べられました。
6月4日(日)明治の森箕面 音羽山荘で結婚式を挙げられた新婚さんと一緒に、「こもれびの森」のBネット(金柵)内に、イロハモミジを13本植樹しました。
※写真掲載は許可をいただいています。
このイロハモミジの苗は、箕面の森で種から芽生えたもので、数年をかけて、音羽山荘の三田にあるファームで育てていただき、今回、植樹をしたものです。
イロハモミジとヤマザクラがシカに食べられているという通報が、山麓委員会に寄せられました。
現地で行くと、「こもれびの森」のBネットとCネットの間の作業道が大きく崩落していました。
この作業道は金柵の外なので、シカが自由に侵入するため、地面が裸地状態になっており、ひび割れが発生し、過去に、箕面市が防水シートを設置したところです。
6月上旬の雨により、作業道が大きく崩落して、崩落した土砂がBネットの金柵を壊してしまい、壊れた柵からBネットにシカが侵入したと思われます。
崩落した土砂の下で行動するシカ
金柵内に進入して、金柵沿いに移動しているシカ
6月24日(土)午前10時から、箕面の森のきこり隊10名、清水谷をまもる会2名と山麓委員会事務局1名、計13名が参加して、Bネット内の食べられた植樹木に防鹿用のネットを設置しました。
新婚さんに植えていただいたイロハモモジ、葉っぱは全て食べられてしまいましたが、単木用の防鹿ネットを設置したので、その中で、何とか元気で育ってもらえないかと願っています。
※「こもれびの森」(箕面市有林)は「生活環境保全林」に指定されており、市民の安らぎや憩いの場や、雨水を貯えて水源の涵養や土砂災害防止の役割を果たすなど、健全な森林が持つ公益的な機能の向上が求められています。
「こもれびの森」は、数年前に台風で大規模な倒木被害を受けました。大阪府が倒木撤去を行い、金柵などを設置した後に、2020年から市民が中心となって、毎年3月に植樹活動を行ったり、ネットの見回りや下草刈り、ハイキング道の補修などの活動を行っています。「こもれびの森」で異常なことを発見した場合は、山麓保全委員会の事務局にご連絡をお願いします。
※9月24日(日)シカ害対策をテーマとして、生物多様性フォーラムを開催します。