11月11日、こもれびの森で防鹿ネットの設置やシカが嫌いな植物の播種を行いました
市民の森であるこもれびの森(箕面市有地)では、台風による倒木被害のあと、市民が中心となって植生回復を目的とした保全活動が行われています。
この周辺では、増えすぎたシカによる食害で、金柵や防鹿ネットの外では、ほとんど植生が回復しないのが実態です。
今年(2021年)は、3回(5/29・6/12・10/23)、防鹿ネットにシカが首を吊ってしまう被害を受けました。
防鹿ネットの中では植生が回復し、おいしそうな植物が繁茂しており、一方でネットの外ではシカが好きな植物はほとんどないために、ネットに首を押し込んで、中の植物を食べようとしているようです。
その際に、首が引っかかって抜けなくなってしまうようです。
防鹿ネットの網は、10㎝目で設置していましたが、シカの頭は細いので、押し込むとネットの中に入ってしまうようです。
そこで、11月11日に、防鹿ネットの外側に、更に5㎝目のネット(スカートネット)を張って、シカの頭が入らないようにすることにしました。
この日の作業には、清水谷をまもる会4名、箕面の森のきこり隊3名、山麓委員会事務局1名、計8名が参加しました。(午前9時半から正午まで)
次からは、シカがからむ事故が起こらないようになることが期待されます。
下の写真:本体ネットの外に、5㎝目のネット(スカートネット)を設置
あわせて、ネットの外にハイキング道沿い(道に地割れが発生しているところ)にシカが嫌いな植物の種子散布を行いました。
ウリハダカエデ、ニシノホンモンジスゲ、レモンエゴマ、タケニグサなどです。
シカに食べられて裸地状態になっています。裸地状態が継続し、地割れが拡大すると、土砂の流出やハイキング道が崩れてしまう恐れがあります。
種子が発芽して、シカに食べられずに成長し、少しでも土壌の流出や崩落を防ぐことが出来ないかと考えています。
近くのハイキング道には、母樹から種子散布されたシキミ(シカが嫌いな樹種)の幼木が芽生えていました。
下の写真:シキミの萌芽
来年3月13日には、シカが嫌いなアセビやミツマタなどの植樹を行う予定です。
市民の森であるこもれびの森での活動にご支援をお願いします。