10月24日(日)こもれびの森で防鹿ネットの整備を行いました。
10月24日(日)午前10時から12時にかけて、箕面の森のきこり隊8名、清水谷をまもる会5名、山麓委員会事務局1名の計14名が集まり防鹿ネットの整備活動を行いました。
こもれびの森、B9ポイント周辺では、シカの生息密度が高まっているようです。
防鹿ネットB9ポイント下のハイキング道沿いでは、先週にネットをくぐってシカがネット内に侵入し、多くの植物が食べられる被害が発生しました。
下の写真(侵入されたネット内の植物)
同才ヶ原林道沿いの防鹿ネットの中は、周りとは違って、多くの植物が萌芽しており、埋土種子や風散布、鳥散布により植生が復活しています。
下の写真(侵入されていないネット内の植生)
この植物を狙ってシカがネットの外から食べようとして、先週に首にネットが引っ掛かり死んでしまいました。
防鹿ネットの外では、シカが好きな植物が全く見られないことに加えて、嫌いな植物であるセンダンも樹肌がかじられており、シカの生息密度が高まっていることが観察されます。
クヌギやコナラなどのどんぐりがなる木の植樹を行い、単木用の防鹿ネットを取り付けていますが、シカが前足を掛けて、ずり下げて食べる被害が発生していました。
この日は、新しい支柱に取り替えて、ネットを2倍の横幅にして、支柱を2本にする活動を行いました。
支柱のトップには、穴と溝があいており、結束バンドで支柱とネットを結わえます。そうするとシカがネットをずり下げることが出来なくなります。
下は支柱を入れ替え、ネットを設置した写真です。
単木用のネットの整備に加えて、既存のネットの補修なども行いました。
冬に向けて、シカの採食行動が強まっているようです。
防鹿ネットによる植生を復活させる活動は、一旦、設置したら終わりということではなく、日常の見回り活動に加えて、順応的な対策を継続することが必須です。
多くの市民の皆さんの見回りや整備活動へのご協力をお願いします。
防鹿ネットの網目にシカがかからないような次の対策を検討したいと考えています。(事務局/高島)