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山なみ通信

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未来につなぐ森づくり #箕面の森の守りびと

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10月13日(祝)山とみどりのフェスティバル 生物多様性研究フォーラム「箕面の森の天然記念物 オオサンショウウオとニホンザルの生息地」を開催しました。当日資料の概要を公開しましたので、ぜひご覧ください!

箕面に生息する特別天然記念物のオオサンショウウオや天然記念物ニホンザルの生息地について、それぞれの生息状況、保護管理事業などを知るともに、箕面の森の現状について理解を深めて、持続可能な森づくりを一緒に考えましょう!---をテーマに、みのお山とみどりのフェスティバル 生物多様性研究フォーラムを10月13日(祝)に船場生涯学習センター6階多目的室で開催しました。

主催:箕面市・NPO法人みのお山麓保全委員会、後援:明治の森箕面自然休養林管理運営協議会

今回のフォーラムには、多くの市民のほか、隣市の生物同好会、天王寺動物園の職員の方、大阪市内の中学生など、計67名の方にご参加いただきました。誠にありがとうございました。当日、ご参加出来なかった方もいらっしゃいますので、当日資料の概要を公開させていただきます。

 

司会進行は、山麓委員会事務局長の成瀬英夫が担当。はじめに箕面市みどりまちづくり部公園緑地室室長の小篠智彰さんから、ご挨拶をいただき、続いてお二人の先生の講演に移りました。

【講演】

●特別天然記念物「オオサンショウウオ」の生態と保護管理について~箕面川・余野川水系の生息地やオオサンショウウオの生活史の紹介~
(一般財団法人)兵庫県自然保護協会理事 大沼弘一さん   

淀川水系などでは、特定外来種のチュウゴクオオサンショウウオやその交雑種が相当数確認されているが、幸い、現在箕面川に生息する256頭はすべて在来種で、外来種または交雑種は確認されていない。もし、人の手で、下流域のオオサンショウウオを上流に移動させて、それがチュウゴクオオサンショウウオや交雑種であったら、すぐに生態系が壊れ、大変なことになってしまう。箕面川でオオサンショウウオを見つけたときは、決して動かしてはならない---と力説されていました。

《資料》特別天然記念物「オオサンショウウオ」生態と保護管理について       (↑クリックしてください)

 

●天然記念物「箕面山のサル生息地」の自然の今昔            ~箕面山ニホンザル保護管理事業における生息地の植生管理計画にたずさわって~
(認定NPO法人大阪自然史センター理事長・箕面山ニホンザル保護管理委員会 委員 梅原 徹さん

冒頭に、昭和20年代に箕面の山でニホンザルが研究から餌付けに成功し、ニホンザルの生息地として天然記念物に指定された経緯や、その後、サルが人なれし、人にとびかかったり、人家に侵入したりするなど社会問題になり、餌場を山中に移し、観光客とサルとの接触を断ち、頭数制限を図るなど、サルを自然に帰すための活動を開始した歴史などを説明されました。

現在、頭数は2群1派生群 334頭。ピーク時半数程度まで、減少したものの、昭和20年代の餌付け前の状態の約100頭を最終目標として施策を継続している。また、サルを自然な状態に戻すためには、針葉樹の人工林を広葉樹の森に転換していくことが望ましいと指摘された。

《資料》天然記念物「箕面山サル生息地」の自然の今昔(←こちらをクリック)

 

両先生の講演が終わった後、みのお山麓保全委員会事務局の高島文明さんが加わり、会場からの質問シートに答える形でディスカッションを行いました。

箕面の豊かな自然環境を守ってゆくために、市民ボランティアができることはなんでしょうか?---という会場からの問いかけに対して、大沼先生は、「まず、関心を持つことがなにより重要だ」と述べられ、梅原先生は、自身の幼少期と比べて、自然と触れ合うことが格段に少ない現代の子どもたちのを「経験の絶滅」と表現され、次世代へ豊かな生態を残すのは、子どもの自然体験がとても大切だと指摘されました。

最後に、※明治の森箕面自然休養林管理運営協議会 代表の田子 広一さんが挨拶をして、フォーラムを終了しました。

終了後、先生方を交えて、ソフトドリンクとお菓子で、ささやかな交流会を行いました。

※明治の森箕面自然休養林管理運営協議会協議会は、国・府・市・研究機関などの行政委員と12の市民団体で構成されており、情報の共有化と意見交換を行い、市民が中心となったプラットホームです。

カテゴリ:イベント情報,生き物の多様性保全,明治の森箕面自然休養林管理協議会,山とみどりのフェスティバル

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投稿者:hideonaruse

投稿日:2025年10月16日 17時間14分40秒